2019.06.13

編集部員の「欲しい!」時計インプレッション(ユンハンス マイスター メガ Ref.058 4803 44)第3回「電波時計は数あるけれど、なぜにこちらのモデル?」の巻

「欲しい!」時計:ユンハンス マイスター メガ Ref.058 4803 44

ユンハンス マイスター メガ Ref.058 4803 44

2018年に発表された、ユンハンスの電波腕時計「メガ」シリーズ。同社の「マイスター」と「マックス・ビル」の2コレクションで展開されている。今回取り上げたのは、「マイスター」コレクションの中のブレスタイプ。「メガ」シリーズの最高スペックモデルで、両面無反射コーティングのドーム型サファイアクリスタルを採用。防水性能も他のモデルが全て3気圧防水に対し、なんと5気圧防水。電波クォーツ。径38.4mm。SSケース&ブレス。18万円。

お問い合わせ先:ユーロパッション Tel.03-5295-0411

リポーター:『時計Begin』編集部・柳町 豪

第3回「電波時計は数あるけれど、なぜにこちらのモデル?」の巻

まずは、上の動画にご注目。「!」なのが、まず秒針。なんと<半秒ごと>のステップ運針。通常クォーツ時計の場合、電力のロスを抑えるためもあって、秒針が1秒ごとのステップが多いんです。でもこちらのモデルは、0.5秒単位での正確さにまでこだわっていて、これには精度マニアなら萌~となってしまうハズ。さらに「!!」なのが分針の動き。秒針が大体57~58秒くらいから、分針が動き始めるのにお気づきでしょうか? そして、秒針が60秒を指す瞬間に分針もビシッと合うのが、なんとも見ていて楽しいんですよ~。「1/2秒単位での正確さ」、「正時にビシッと合う」心地よさは、見ていても気持ちよい。しかもなんと、一日に1440回も秒針が正しく時を刻んでいるかを独自機構でチェック。誤差がある場合自動で補正してくれるのだ。正確さを追求する、独自の機構が満載なので、つけていて、とっても安心!

こちらが「小さな巨人」、搭載ムーブメントの「J101.65」。ユンハンス社の精度へのこだわりが産み出した独自システムが満載。電波受信のためもあって、シースルーバックになっており、裏からムーブメントを鑑賞できるようになっている。

電波時計は正確で当たり前といわれますが、「ユンハンス メガ」の場合、そのための独自システムがハンパない(繰り返しでスミマセン。いやホント凄いもので…)。基本、最後に受信した電波データをもとに補正していくシステムだが、カレンダーに関してはクォーツ・モードでも2400年までの補正が不要。このちっちゃなムーブが、精確な時刻を表示してくれるためにいろんなことをしてくれているんだ、と思うと信頼性もさることながら、愛しさもひとしお……。

まとめてみました「マイスター メガ」のハンパない精度へのこだわり

秒針:一日に1440回=1分間に1回の補正

長短針:一日に一回補正

日付:1ヶ月に1回の補正

2400年までの永久カレンダー

100万年に±0.006秒(電波モード)&±8秒(クォーツモード)

 

実は「オリンピック公式タイムキーパー」でもあったユンハンス

うーん、ふつーの電波クォーツ以上の並々ならない精度へのこだわり……。ところで、ユンハンスって電波腕時計で世界初!だったの、ご存じでした?1990年発表の「メガ1」がそれ。また、1972年のミュンヘン・オリンピックでは公式タイムキーパーをつとめ、史上初のカラー写真判定による1/100秒計測を実現しているんです。常に革新&先進的モデルの開発や精度を追及してきたユンハンス。なんと、今回お借りしている「マイスター メガ」の日本限定モデルが8月に発売されるそうです。東京2020オリンピックが開催される2020年を記念したモデルでそのお顔をチラ見せ~。

 

次回は、時計としてのデザイン、外装についてふれてみたいと思います。(つづく)