2018.11.21

ウブロの“ウチの薀蓄”「ウチのケースは超レイヤー構造」

異素材の融合を可能とする多ピースのケース構造

2004年、ウブロのCEOに就任した現会長のジャン‐クロード・ビバー氏は、アート・オブ・フュージョンとのコンセプトを掲げた。それを最初に具現化したのは、彼の肝いりで開発され、2005年に発表された「ビッグ・バン」。異素材を融合した個性豊かな外装は、新生ウブロを象徴する。様々な素材の組み合わせを可能としたのは、ケースの多ピース構造。最初のビッグ・バンのケースは、実に8ピースから成り、それぞれ異なる素材とすることができるようにした。その複雑なケース構造は、かつてない奥行感や立体感を与えることにも寄与する。

自社製ムーブメント「ウニコ」を搭載する現行モデルのビッグ・バンは、ベゼルとラグを構成するパーツがさらに分割され、より複雑な構造となっている。ダイヤルもフルオープンとなり、奥行感はより一層高まった。

 

ビッグ・バンのケースはウニコからより多層構造に進化していた!

フュージョンを実現する構造
ビッグ・バン ウニコの分解図。これほど多層構造になったケースは、他にあまり例がなく、独創的な立体感を生み出す。さらに異素材の組み合わせを容易にする。ベゼルだけでもパーツ数は3つ。このうち、一番下のパーツが特徴的な両サイドの〝耳〞を形成する。その素材は、色の操作がしやすいグラスファイバー製。

 

ビッグ・バン ウニコ
キングゴールド セラミック
自社製クロノを初搭載

2013年に発表された、ウニコを搭載したビッグ・バンの初号機。ダイヤル側にあるクロノグラフ機構を見せるため、スケルトン文字盤が採用された。ケースは、色味が変化しづらい独自のゴールド素材製。自動巻き。径45㎜。18Kキングゴールドケース。ラバーストラップ。389万円。お問い合わせ先:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ

 

異素材ウニコにも注目!

ビッグ・バン ウニコ
チタニウム ブルー
青が主役の新作
オールチタン製のケースが、却って新鮮。ポリッシュとサテンで仕上げられた。ダイヤルは、ムーブメントの一部も色染めし、ブルーを大きく広げた。自動巻き。径45㎜。チタンケース。ラバーストラップ。200万円。お問い合わせ先:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ

ビッグ・バン ウニコ
レッドサファイア
透明な赤をまとう
これぞウブロの真骨頂! 硬質なサファイアクリスタルで、複雑なケースを見事に形作った。赤は素材そのものの色。限定250本。自動巻き。径45㎜。サファイアクリスタルケース。ラバーストラップ。780万円。お問い合わせ先:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ

ビッグ・バン ウニコ<br />チタニウム ブルー<br /><strong>青が主役の新作</strong><br />オールチタン製のケースが、却って新鮮。ポリッシュとサテンで仕上げられた。ダイヤルは、ムーブメントの一部も色染めし、ブルーを大きく広げた。自動巻き。径45㎜。チタンケース。ラバーストラップ。200万円。<strong>お問い合わせ先:</strong>LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ
ビッグ・バン ウニコ<br />レッドサファイア<br /><strong>透明な赤をまとう</strong><br />これぞウブロの真骨頂! 硬質なサファイアクリスタルで、複雑なケースを見事に形作った。赤は素材そのものの色。限定250本。自動巻き。径45㎜。サファイアクリスタルケース。ラバーストラップ。780万円。<strong>お問い合わせ先:</strong>LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ

 

[時計Begin 2018 AUTUMNの記事を再構成]
写真/小澤達也(Studio Mug)、岸田克法、谷口岳史 文/髙木教雄、岡崎隆奈