2020.01.14

オメガ、伝説の第三世代スピードマスターを完全復刻!

スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール/手巻き。径39.7mm。SSケース&ブレスレット。5気圧防水。151万円(予価)。2020年初頭発売予定。

最新技術で蘇った、キャリバー321搭載のSSモデル登場

昨今の時計業界で流行なのが「復刻モデル」。それも、デジタルスキャニング技術で、細部までも完全復元した、“まんま復刻”が最先端。早くからそれに取り組んでいたのがオメガである。2017年に「レイルマスター」誕生60周年記念としてスピードマスター、シーマスター、レイルマスターの初代を復刻。各初代のオリジナル・モデルを3Dスキャンし、逆周りに配置されたシーマスターのベゼルまでも完全復元し、時計界をアッといわせたのは記憶に新しい。

さらに昨年、最新のデジタルスキャン技術を駆使し、伝説の名ムーブメント「キャリバー321」の第2世代を完全復元。第4世代のスピードマスター(リューズガードが特徴)をモチーフにした「スピードマスター ムーンウォッチ 321 プラチナ」に搭載。プラチナケース&メテオライトのインダイヤルで価格も638万円とプレミアムな1本であった。

最新デジタル技術で復元されたキャリバー321。地板、ブリッジの素材はオリジナルがガルバニック仕上げなの対し、最新版はオリジナルのセドナゴールドPVD。美観に優れる上、耐久性も向上している。

ジャーマンシルバー製クロノグラフブリッジ。形状がアシンメトリーなところからも、第2世代のキャリバー321を忠実に復元したことがわかる。

今回、ようやく待望の「キャリバー321」搭載SSモデル「スピードマスター ムーンウォッチ 321ステンレススティール」がリリースされた。モチーフとなるのは、1965年、宇宙飛行士のエド・ホワイトが宇宙遊泳をした際に着用していた、スピードマスターST 105.003。第三世代のスピードマスターで、リューズガードがないスッキリした意匠。

ロゴ周りも、オリジナルの第三世代スピードマスターを踏襲し、プロフェッショナルの欧文は入っていない。

新作では、セラミックベゼルにホワイトエナメルのタキメータースケールを装備、風防がサファイアクリスタルに、さらにケースバックにもサファイアクリスタル採用で、復元されたキャリバー321を鑑賞することができる。

ビンテージマニアにはたまらない、タキメータースケールの「ドット・オーバー90」も忠実に再現されている。

気になる価格だが、予価151万円。豊富なアーカイブと最新技術をあわせもつオメガだからこそなしえた1本といえよう。

お問い合わせ:オメガお客様センターTel.03-5952-4400
(構成・文/TAYA)