2021.02.21

ロレックス、ブライトリング、etc…気になる「あの定番時計」どこが変わった?

Q7 気になる「あの定番」どこが変わった?

A7
ロレックスの名作はムーブメントを一新

自社の歴史を反映した進化系モデルも充実

”定番”は長きにわたり存続しているからこそ定番と呼ばれるわけで、基本的に進化・発展の過程はその機種のアイデンティティやイメージの型に収まっていることが多い。それをブチ壊すほど激変する例も確かにあるが、さりげなく、寡黙な革新が多く、こうしたものを検討する際は確認が必要だ。

不動の人気、実績を誇る5種。”最旬の定番”というのも矛盾するけれど、ロレックスは満を持しての新キャリバー採用。ブライトリングは往年の人気仕様を新解釈するなどいずれも”最新にして最高”を地で行く仕上がり。

華麗なアップデートをご覧あれ!

ROLEX
外装&ムーブメントがバージョンアップ

①新型Cal.3230を搭載
先代Cal.114060に搭載されたCal.3130に代わり、クロナジーエスケープメント採用のCal.3230を搭載。

ブルーパラクロム•ヘアスプリングを採用、耐磁性や耐衝撃性、約70時間の連続駆動を実現した自社製Cal.3230は新型サブ最大のトピック。

 

②ケース径が1㎜アップ
新型のRef.124060では、ケース径が従来の40㎜から41㎜に。全体のフォルムも現代的にブラッシュアップされた。

サイズアップと連動し、ラグが若干細身に。ブレスレットの幅も幅広となり、全体のバランス感が向上。モダンな印象が強調され、高級感も増している。

 

オイスター パーペチュアル サブマリーナー Ref.124 060
ノンデイトサブが8 年ぶりの一新
COSCに加え、より厳格な独自の〝Superlative Chronometer〞に準拠したCal.3230は高効率のクロナジーエスケープメントを採用。耐磁性など、総合的な実用性が増した。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット。300m防水。77万7000円。問い合わせ:日本ロレックス

 

JUNGHANS
伝統的デザインと電波ソーラー技術が融合

ムーブメントが最新の電波ソーラーに!
1961年から継続する機械式モデルが、半世紀以上を経た2020年、最新鋭の電波ソーラームーブメントを採用。

マックス・ビル メガソーラー
長きにわたり愛される時計デザインの鑑
ドイツの美術学校、バウハウスに学び、デザイナーとして活躍したマックス・ビルが1961年に製作した名作。クォーツ。径38㎜。チタニウムケース。カーフストラップ。3気圧防水。14万5000円。問い合わせ:ユーロパッション

搭載されるのは、欧州、英国、米国、日本( 2 カ所)の5 つの基地局の標準電波を受信し、誤差が100万年に0.006秒の正確な時刻修正を行う電波ソーラームーブメントCal.J101.85。

 

BREITLING
初代モデルの意匠を現代的に再解釈

①合理的なライダータブ
3時と9時位置のライダータブは脱着式。15と45を入れ替えることでカウントダウン、アップの両方が可能。

イタリア空軍パイロットの提案で実現したプロ用スペックが完成度を高めて待望の復活。外部の衝撃から風防を保護するバンパーとしての機能も併せもつ。

 

②ルーローブレスレット
筒状のコマを組み合わせたルーローブレスレットは滑らかで快適な着用感と、高度な審美性を兼備。

見た目はオリジナルのデザインを踏襲するが、削り出しのコマへと進化し、堅牢性や耐久性が高められている。連結部のコマはポリッシュ仕上げが施され、素地のサテン仕上げと美しいコントラストをなす。

 

クロノマット B01 42
自社製キャリバーを美麗な外装にマウント
自社開発クロノグラフムーブメント、Cal.01を搭載。約70時間のパワーリザーブや、常時調整可能なデイト表示機構など、日常での利便性も優秀なオールパーパス・スポーツモデル。自動巻き。径42㎜。SSケース&ブレスレット。200m防水。89万円。問い合わせ:ブライトリング・ジャパン

 

IWC SCHAFFHAUSEN
ハイスペックな自社製キャリバー

独自機構にセラミック素材を投入
高効率のペラトン自動巻き機構に、耐摩耗性に優れるセラミックパーツを使用。60時間の連続駆動が可能に。

Cal.82200は2019年に発表されたダ・ヴィンチ オートマティック〝150 イヤーズ〞で初搭載。細部をブラッシュアップして登用された。直径は30㎜。厚さ6.6㎜。毎時2万8800振動。

 

ポルトギーゼ オートマティック40
小ぶりなサイズ感が魅力のスモセコ3針
1930年代末に作られたポルトギーゼの原点ともいうべきRef.325の特徴を継承。自動巻き。径40.4㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。3 気圧防水。72万5000円。問い合わせ:IWC

 

CARTIER
エクストララージの手巻き式モデル

薄型のCal.430 MCを搭載
昨年登場したクォーツ式のラージとスモールに、ビッグサイズの手巻き式モデルが登場。

サントス デュモン
史上初のメンズウォッチのDNAを継承
飛行家、サントス=デュモンへのオマージュ。手巻き。ケース46.6×33.9㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。3気圧防水。62万円。問い合わせ:カルティエ カスタマー サービスセンター

 


[時計
Begin 2021 WINTERの記事を再構成]