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2022.04.01
50年ぶりに復活したセイコー プロスペックスのスピードタイマー!!
もちろん垂直クラッチ!

セイコー プロスペックス
SEIKO PROSPEX
スピードタイマー メカニカルクロノグラフ Limited Edition SBEC007
モダンレトロな2つ目
押しやすさを考慮したプッシュボタン形状は、1964年ストップウォッチから。リューズも大きく引き出しやすい。世界限定1000本。10気圧防水。自動巻き。径42.5㎜。SSケース&ブレスレット(付け替え用のカーフストラップ付き)。35万2000円。
問い合わせ:セイコーウオッチお客様相談室

新開発の「キャリバー8R46」。3本のアームが一体となったセイコー独自形状の三叉ハンマーで、クロノグラフ針の瞬時帰零を確実に行う。
セイコーほど、1秒の重要さを心得ているブランドはないだろう。1964年の東京オリンピックでは、それまでのストップウォッチの常識では考えられなかった0.01秒単位で誤差のない計測を実現しようと、ハートカムを搭載したストップウォッチを、わずか1年で開発した。
同年、腕時計からも国産初のクロノグラフ「クラウン クロノグラフ」を発表。そして5年後の’69年には、垂直クラッチを搭載した世界初の自動巻きクロノグラフ「1969 スピードタイマー」を誕生させる。
今回ここに紹介する最新のクロノグラフは、約50年前に誕生したこのクロノグラフの名前を受け継いでいる。継承したのは名前だけではない。スタート・ストップ時の指針ズレや針飛びを抑制する垂直クラッチに加え、確実な操作感と安定した動作を実現するコラムホイールの搭載など、セイコーに脈々と流れるクロノグラフ技術を新キャリバーに凝縮。
またタキメーターギリギリまで伸びるクロノグラフ針を文字盤側に曲げることで判読性を極限まで追求。圧倒的な視認性の高さは、’64年のストップウォッチ譲りである。これは間違いなく、今年大本命のクロノグラフだ。
1969年 スピードタイマー
1969年、世界に先駆け発表した垂直クラッチの自動巻きクロノグラフ「スピードタイマー」。今回の新作クロノグラフのモデル名の由来になっている。
1964年ストップウォッチ
1964年の東京オリンピックで活躍したセイコーのストップウォッチ。ダイヤルの高い視認性が、今回の新作クロノグラにも影響していることは明白。
[時計Begin 2022 WINTERの記事を再構成]