2022.05.13

丸型時計の完成形、パテック フィリップ「5196」

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カラトラバ Ref.5196/1932年の意匠を継ぐ丸型時計のお手本。ケースは7.68mm厚と、薄くエレガント。わずかに幅広のベゼルは、鏡のようなポリッシュ仕上げで、ダイヤルへと視線を誘う。これもまた、機能美。手巻き。径37mm。18KRGケース。アリゲーターストラップ。生産終了。

バウハウスの理念を継ぎ普遍の機能美を創出

形態は機能に倣う──1920年代、ドイツのバウハウスが提唱したモダンデザインの哲学を、パテック フィリップは1932年に腕時計で試みた。この年生まれた「Ref.96」で、視認性という時計の機能を、ミニマルなバーインデックスを鋭い針の切っ先が正確に指し示すシンプルなデザインに落とし込んだのだ。

また腕に着けるという機能を担うストラップを留めるラグを、柔らかな曲線でケースと調和させたのも、このモデルが初であった。”クンロク”は、その後の他社の時計デザインに多大な影響を与えた傑作。その姿を現代的な37㎜のケースで写し取り、2004年に誕生したのが、「Ref.5196」である。

視認性という機能を追求したデザインは、普遍であり、今見ても古びた感じは一切しない。搭載するキャリバー215PSは、1974年から作り続けられるロングセラーにして薄型の名機。外装もムーブメントも、時代に左右されない絶対的な価値を持つが、今年生産終了となった。

よればよるほどスゴサが分かる

多面カットされた植字のバーインデックスは歪みや曇りが一切ない完璧な鏡面で様々な方向に光を反射し、ダイヤルに浮き立つ。その形は、どこか砲弾にも似る。パール型の分インデックスも立体的。これほど小さくても入なポリッシュく。

1932年誕生のRef.96は、時計界全体の中でも純粋に腕時計としてデザインされた最初期のモデルの1つ。段差を付けることなくラグとケースを完全統合した丸型時計の始祖であり、多くの他社が模倣した。

Cal.215 PSは直径21.9mm、厚さ2.55mmの小振りな薄型ムーブメント。フリースプラングのジャイロマックステンプは、メゾンの伝統。2006年に開発された等時性に優れるひげゼンマイSpiromax®も採用する。

1932年誕生のRef.96は、時計界全体の中でも純粋に腕時計としてデザインされた最初期のモデルの1つ。段差を付けることなくラグとケースを完全統合した丸型時計の始祖であり、多くの他社が模倣した。
Cal.215 PSは直径21.9mm、厚さ2.55mmの小振りな薄型ムーブメント。フリースプラングのジャイロマックステンプは、メゾンの伝統。2006年に開発された等時性に優れるひげゼンマイSpiromax®も採用する。

 

お問い合わせパテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター

[時計Begin 2022 SPRINGの記事を再構成]

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