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2022.05.31
ブライトリング「ナビタイマー」がプロパイロット御用達のワケ

ナビタイマー B01 クロノグラフ 43/伝統の航空用回転計算尺を自社製Cal.01搭載で受け継ぐ。ダイヤルの緻密な計算尺の目盛りは、数字をマスキングした後、黒いガルバニック仕上げをした下地で表され、欠けることがない。この製造方法も初代からの継承である。自動巻き。径43mm。SSケース&ブレスレット。106万7000円。
パイロットの要望で生まれたフライトコンピューター時計
精密な航空用回転計算尺が、一目でそれと分かる外観を呈する。「ナビタイマー」は、時計ファンなら必ず知る名作の一つだ。1952年にアメリカの国際オーナーパイロット協会(AOPA)から、会員向けの新しいクロノグラフの製作を打診されたところから物語は始まる。
生みの親は、3代目ウィリー・ブライトリングである。各国の航空業界と太いパイプを築いていた彼は、1941年に対数回転計算尺が備わる「クロノマット」を生み出した。当時のパイロットは、フライト計画に必要な計算をE6Bと呼ばれる計算尺で行っていた。
しかしE6Bは、クロノマットに搭載されていた対数計算尺よりはるかに目盛りが多い。そこでパイロットが必要とする目盛りを厳選したタイプ52計算尺を採用。これを搭載し生まれたのが、ナビタイマーである。
腕に着けられるフライトコンピューターは、世界最大のパイロット協会AOPAから公式クロノグラフの認定を受け、多くのパイロットに愛用されることとなる。ナビタイマーは、まさしくプロの計器として生まれた。そして今もコクピット計器が故障した際のバックアップのためにナビタイマーを着けるパイロットは数多く、航空クロノグラフウォッチの最高傑作との地位は、不動だ。
コチラが初期型ナビタイマーです!
初代ナビタイマーは、まずパイロット協会AOPAに納品された。ダイヤルには同協会の翼を広げたロゴを掲げる。1955年から市販化。回転ベゼルの外周には、今とは異なる丸い突起が連続する。ケース径は41mm。
バリエーション
ナビタイマー クロノグラフ 41/小振りで縦目が、ファンには懐かしい。汎用ムーブをモディファイしたCal. 13搭載。自動巻き。径41mm。SSケース&ブレスレット。79万2000円。
ナビタイマー B01 クロノグラフ 46/46mmの大型ケースにCal.01を搭載。ダイヤル拡張で視認性が高まった。自動巻き。径46mm。SSケース。アリゲーターストラップ。102万3000円。