2022.06.22

その美しさの秘密は”黄金比”にあり!A.ランゲ&ゾーネ「ランゲ1」

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ランゲ1/新開発Cal.L121.1を搭載し2015年に発表された第二世代。その外観は、ベゼルをわずかにスリム化しただけで、初代をほぼそのまま写し取る。左上のボタンは、アウトサイズデイトの早送り用。手巻き。径38.5mm。18KPGケース。アリゲーターストラップ。447万7000円。

名門の復活劇を象徴するアシメトリー・デザイン

ダイヤルを左にオフセットし、右側の空きスペースにアウトサイズデイトとパワーリザーブ計、スモールセコンドを配置する。「ランゲ1」の特異なアシメトリーのダイヤルデザインは、1994年の発表時、時計界に大きな衝撃を与えた。

1989年ベルリンの壁崩壊。その翌年、東西冷戦で長く休眠を余儀なくされていたA.ランゲ&ゾーネは、再興を果たす。そしてその4年後、新生ランゲによる4つのモデルが発表された。ランゲ1は、その中の1つである。そんな奇跡の復活劇は、2人の男の情熱によって成し遂げられた。1人は言わずと知れた4代目ウォルター・ランゲ。そしてもう1人は、ギュンター・ブリュームラインである。彼は1980年代、ドイツの計器メーカーVDOの傘下にあったIWCとジャガー・ルクルトを立て直した辣腕経営者として時計界に名を残す。ドイツ人であるブリュームラインにとって、ランゲは特別な存在だった。そしてウォルター・ランゲと手を組み、復活への道筋を開いた。再興からわずか4年で4つのファーストモデルを作り上げられたのは、彼の尽力があったからである。その開発時、一目でそれと分かるブランドのアイコンとなるモデルに位置付けられ、生み出されたのが、ランゲ1だった。

一見トリッキーなアシメトリー・デザインは、すべての表示が重ならず、優れた視認性をもたらすランゲ流の機能美である。さらにオフセットダイヤルとスモールセコンドとのサイズ比、アウトサイズデイトの窓の形状といった各表示の配置や大きさなどを黄金比に基づき定めることで調和のとれた心地よい美を構築している。機能美と黄金比の融合により、ランゲ1は普遍の美しさをかなえた。

ウォルター・ランゲとギュンター・ブリュームラインがつづった復活劇を象徴するランゲ1は、変わらぬ美しさを保ったまま、未来へと伝説を語り継ぐ。

ブランド最高の物語をつづった2人の共同創設者

1991年に創業者F.アドルフ・ランゲのレリーフの前で語らうウォルター・ランゲ(右)とギュンター・ブリュームライン(左)。

再興後、出来上がったばかりの工房で記念撮影。ウォルター・ランゲ(左)とギュンター・ブリュームライン(右)。

ブランド復活プロジェクトのファーストミーティングの様子。かつての技術者たちに熱くプレゼンするギュンター氏の姿が見える。

復興コレクションの4モデル。一番左にあるのが、ランゲ1だ。

1991年に創業者F.アドルフ・ランゲのレリーフの前で語らうウォルター・ランゲ(右)とギュンター・ブリュームライン(左)。
再興後、出来上がったばかりの工房で記念撮影。ウォルター・ランゲ(左)とギュンター・ブリュームライン(右)。
ブランド復活プロジェクトのファーストミーティングの様子。かつての技術者たちに熱くプレゼンするギュンター氏の姿が見える。
復興コレクションの4モデル。一番左にあるのが、ランゲ1だ。

 

お問い合わせA.ランゲ&ゾーネ公式サイト
[時計Begin 2022 SPRINGの記事を再構成]

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