2020.09.16

またもや世界最薄記録を打ち立てた！ブルガリのオクトフィニッシモ識者が語るその魅力

薄さの美学を極める21世紀のマスターピース

大野　ブルガリが6度目の世界最薄記録を樹立しました。大きな変革期を迎えた時計業界にあらためてブランドの存在感を示したように感じます。

松山　21世紀以降、マスターピースデザインといえる時計はそれほどなかったのですが、オクトはそれに値する。 ジュエラーの色気があるんですよ。イタリアンデザインの艶というか。

柴田　現行コレクションの誕生から2年で最薄世界記録というのには驚かされました。当初から長期的展望があったんですね。それもシンプルなケースの多い薄型をあえて多面で構成し、薄さと装飾性とを調和させています。

松山　しかもそのデザインをほとんど変えずに、さらに複雑機構という対極ともいえる魅力を両立するのだからね。

大野　芯がしっかりしているというのも傑作の一つの理由なのでしょう。

松山　新作のトゥールビヨンクロノグラフは、これまで専業ブランドに限られたハイエンドの複雑機構であり、まさかここまで来るとは！でもきっとこれでまだ上がりじゃない(笑)。

大野　コレクションの素材も個性的ですね。マットな色調に品格が漂います。

柴田　白亜を思わせるSSや、テラコッタのようなPGだったり。

松山　そうした歴史的建造物に囲まれているから出てくる発想だろうね。

大野　そしてやっぱり着けた時の感動です。存在感はあるけれど、着けていることを忘れてしまうような一体感！

柴田　薄型の魅力ってまさにそこですからね。ブルガリが目指すのもただ世界記録ではなく、薄型が象徴するエレガンスを極めることなのでしょう。

大野　それは、デザイナーのファブリツィオさんの「制約の中で創造性を発揮することに美学がある」という言葉にもすごく表れていると思います。

松山　長い伝統を持つ専業ブランドに対し、ジュエラー系ブランドは独自の創造性と技術を備え、いまや伍するどころか上のステージを目指している。

柴田　時計もかつての職人の伝統技術から、マーケティング中心になり、さらにここに来てアートというか、ブランドらしさや美学がより求められる時代を迎えているのではないでしょうか。

大野　心がどう共感するか。

松山　それこそオクトはブランドの象徴のような存在なのだろうね。

「まさにブランドの象徴のようだ」松山猛

「シックな薄型はスーツに合います」大野陽

「この薄さは技術と美学の融合でしょう」柴田充

コチラが 6度目の世界最薄記録達成モデル
ブルガリのオクトフィニッシモトゥールビヨン
クロノグラフスケルトンオートマティックだ！

オープンワークを施したチタンダイヤルに、モノプッシュの2カウンタークロノグラフと、トゥールビヨンを装備。ケースサイドの上下に、クロノグラフ用プッシャーとリューズのファンクションセレクターを備える。精緻なスケルトンの迫力も圧巻だ。

コチラが 6度目の世界最薄記録達成モデルブルガリのオクトフィニッシモトゥールビヨンクロノグラフスケルトンオートマティックだ!

ペリフェラルローター採用の自動巻きムーブメントBVL388は、自動巻きトゥールビヨンのBVL288とクロノグラフのBVL318の技術を集積する。バックルの折り畳み部分はブレスレット内側に収納され、薄さと快適な装着感を両立する。7.4mm厚の極薄ケースは搭載する複雑機構を感じさせない。自動巻き。径42.5mm。チタンケース& ブレスレット。1584万円(予価)。世界50本限定。2020年 10月発売予定。