2025.08.12

ついに小径はここまでキタ! 「神」アンダー35㎜腕時計4選

ヴィンテージスタイルの台頭によって、今年は昨年以上にケースの小径化が進んだ。ジェンダーレスの流れも後押しして、見応えのある35mm以下の新作を4本紹介。

1. A.ランゲ&ゾーネ
1815

34㎜

創業者の誕生年をモデル名に冠し、彼が製作した懐中時計に範を採るクラシカルウォッチに、34㎜ケースが新投入された。1モデル1ムーブメントとのブランドポリシーに従い、新型Cal.L152.1を開発。小さくかつケース厚6.4㎜をかなえる極薄設計でありながら、72時間駆動を実現してみせた。「1815」のレギュラーモデルでブルーダイアルが与えられるのは稀。コンパクトでスリムになっても、極めて上質な仕上げで強烈なオーラを放つ。手巻き。径34㎜。アリゲーターストラップ。3気圧防水。上/18KWGケース。下/18KPGケース。各385万円。発売中。

A.ランゲ&ゾーネ 公式サイト

2. IWC
インヂュニア オートマティック

35㎜

一昨年、ジェラルド・ジェンタのデザインをブラッシュアップしてフルリニューアルした「インヂュニア」を、既存の40㎜から35㎜にサイズダウン。厚さも1.26㎜薄くなり、性別を問わず取り回ししやすいサイズ感となった。単なる縮小コピーとするのではなく、全ディテールを慎重に再定義することで、40㎜と変わらぬ印象のスタイリングを堅持。磁気を遮断する軟鉄製インナーケースを敢えて外したことで軽量化も果たされ、ツールウォッチが快適な装着感のデイリーウォッチに変貌した。自動巻き。径35.1㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。各155万4300円。発売中。

IWC 公式サイト

3. レイモンド ウェイル
ミレジム 35 スモールセコンド

35㎜

 

35㎜のケースにスモールセコンド式のセクターダイアル──このスタイルが嫌いなヴィンテージ時計ファンは、少ないはず。2023年にジュネーブ時計グランプリ(GPHG)でチャレンジ賞を射止めた「ミレジム」は、スマッシュヒットとなったことを受け、翌年に35㎜を投入。今作はその新バージョン。ダイアルはサーモンピンク、アンスラサイト、シルバー、クリームをラインナップ。どれも上質なレトロ感が漂う。自動巻き。径35㎜。SSケース。カーフストラップ。5気圧防水。34万1000円(ダイヤ入りクリームは41万4000円)。発売中。

レイモンド ウェイル 公式サイト

4. オリス
ビッグクラウン 34㎜

34㎜

植字のバーインデックスが、「ビッグクラウン」では新鮮。新サイズ34㎜は、アイコンであるポインターデイトをセンターセコンド式で初めて外したタイムオンリーウォッチとして登場した。新設計のH型リンクブレスレットとの組み合わせは、アクセサリー感覚で着けて欲しいとのメッセージ。1938年誕生の航空時計を出自とするレトロな外観が、モダンな印象に昇華した。同時にマットな淡いブラウンダイアルとその外周に配したレイルウェイで、適度なヴィンテージ感も加味された。自動巻き。径34㎜。SSケース&ブレスレット。50m防水。32万3400円。発売中。

オリス 公式サイト

[時計Begin 2025 SUMMERの記事を再構成]

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