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2025.12.15
複雑な機能こそ、シンプルに使いたい!ベゼルを“回すだけ”の 衝撃ワールドタイマー
sponsored by Richard Mille
リシャール・ミルでも数少ない丸形ケースであるのは、回転ベゼルを装備させるため。これがジェットセッターのためのマルチタイムゾーン操作を、格段に容易にする。
リシャール・ミルの大傑作 あの感動が10年ぶりに蘇る
感覚的に操作できる秀逸ワールドタイマー
24の都市名リングと24時間リングとが連携し、各タイムゾーンの時刻を一目瞭然にする──今あるワールドタイマーは、1937年にジュネーブの時計技師ルイ・コティエによって発明された。24時間リングは、常に左方向に回り続け、各都市の時刻を示す仕組み。同じ年、彼は都市名を回転ベゼルに刻むことで、タイムゾーン設定を容易にした。その後、同機構はルイ・コティエ式ワールドタイマーと呼ばれ、多くのブランドがさまざまに独自の改良を加えながら開発に取り組んできた。
リシャール・ミルも、2015年にワールドタイマー「RM 63-02オートマティック ワールドタイマー」をリリース。ダイアル最外周に都市名リング、その内側に24時間リングが備わる構成は、ルイ・コティエ式の定石である。しかし操作方法において、他社と一線を画する。ベゼルを左方向に回すと都市名リングと24時間リングが連動して動き、それに伴い12時位置にセットした都市の時間に時針が移動する設計としたのだ。これでタイムゾーン設定が感覚的に操作できるようになった。さらに12時位置にはオーバーサイズデイトも装備している。
この極めて画期的なメカニズムを、リシャール・ミルは自社製ムーブメントで実現してみせた。しかし初代が完売して以降、ワールドタイマーはメゾンから姿を消したままだった。それがついに再登場を果たした。第2世代は、RGをまとった豪華な装い。ラグジュアリーな旅の、名パートナーとなる。
RICHARD MILLE(リシャール・ミル)
RM 63-02 オートマティックワールドタイマー

ダイアル4時位置でリューズのファンクションセレクターの各モードを示す。回転ベゼルが内部に採用するにもかかわらず、30m防水を確保。ベゼルを右回しすると時計内の機構と切り離され、ベゼルのみが回転する。世界限定100本。自動巻き。径47mm。5NRG+グレード5チタンケース。ラバーストラップ。価格要問い合わせ。
回転ベゼルと連動する2つのリング

ベゼルを回すと、ムーブメント外周にわずかに突き出す歯車が動き、中間車を介してその右上にある三層構造となった遊星差動装置に働きかけ、都市名と24時間の各リングが回る。時針は24時間リングと常に連動しているので、12時位置の都市名の時刻に移動してくれる。
スケルトン仕様でメカ丸見え!

サファイアクリスタル製ダイアルの下のスケルトン構造越しに、7時位置の大掛かりな遊星差動装置をはじめ精緻なメカニズムを垣間見せる。4時位置にリューズをニュートラル(N)、巻き上げ(W)、針合わせ(H)に切り替えるファンクションセレクターが備わる。
問い合わせ/リシャールミルジャパン
TEL:03-5511-1555
※表示価格は税込み
[時計Begin 2026 WINTER&SPRINGの記事を再構成]
文/髙木教雄 構成/市塚忠義