近くで見るとダイヤルの表情が一変! セイコープレサージュ 決め手は「和」の隠し味
個性的なダイヤルデザインで人気を集めるセイコー プレザージュ。
定番の琺瑯モデルに加え、「砂紋(さもん)」をダイヤルに表現した新作モデルにも注目!
写真/谷口岳史 文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義
個性的なダイヤルデザインで人気を集めるセイコー プレザージュ。
定番の琺瑯モデルに加え、「砂紋(さもん)」をダイヤルに表現した新作モデルにも注目!
写真/谷口岳史 文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義
個性的なダイヤルデザインで人気を集めるセイコー プレザージュ。定番の琺瑯モデルに加え、「砂紋(さもん)」をダイヤルに表現した新作モデルにも注目!
写真/谷口岳史 文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義
不純物の少ない粘土・ガラスを原料とした釉薬を金属素材に塗り、高温焼成したものが「琺瑯」。耐久性に非常に優れる反面、製造が難しいため、現在は時計に使用されることはほとんどない。
独自配合の釉薬を塗った極低炭素鋼を、気候に合わせて温度や焼成時間を調整し、高温焼成。製造から検品まで、すべて職人により行われる。
「ローレル」の琺瑯ダイヤルと
「タイムキーパー」のダイヤルデザインを継承
左はセイコー初の懐中時計「タイムキーパー」、右は国産初の腕時計「ローレル」。日本の時計史に燦然と輝く名作たちの特徴を、プレザージュのダイヤルは受け継いでいる。
上質なデザインと高品質の機械式を
良心的価格で提供
プレザージュの魅力は、確かな機能性と信頼の高いメイド・イン・ジャパンの品質。そして、なんといっても独自の趣向を凝らしたデザインにある。それを象徴するのが「琺瑯ダイヤル」だ。1913年に誕生した国産初の腕時計「ローレル」でも採用されていたこの伝統的なダイヤルは、一枚一枚が熟練職人の手作業によって丁寧に作り上げられている。それゆえ、通常のダイヤルとはひと味違う温かみのある質感があり、その独特のやわらかな乳白色の光沢は100年以上経っても色褪せることがないと言われている。
一方、今年6月に発売するニューモデルでは、新たな意匠の「砂紋ダイヤル」が見もの。こちらはストライプとキルト状のラインが交互に並ぶ繊細な型打ちを取り入れ、日本庭園の砂紋(さもん)を思わせる立体模様を実現した。外周のローマンインデックスをあえて小さく設計することで、その表情豊かな陰影を引き立たせるとともに、日本文化ならではの“余白の美”を表現。さらに、表面に施されたラップ仕上げにより艶やかな透明感が生まれ、金属の光沢感を長きにわたって味わうことができる。また、職人の手作業による曲げ針とデュアルカーブ仕様のサファイアガラスの組み合わせで、視認性も申しぶんない。この上質なデザインに加え、高性能な自動巻きキャリバーを搭載して、アンダー6万円の価格は驚異的である。
広々としたダイヤルに日本庭園の「砂紋」を表現した装飾を施した。
独特の和テイストと、陰影が織りなす豊かな表情が楽しめる。
日本の美意識を反映したプレザージュらしいオリジナル意匠だ。