2018.05.16

ヴァシュロン・コンスタンタンのお値打ちSSモデル対決!【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

1950年代製のモデルに範を採る新コレクションはSSもラインナップ。
オーヴァーシーズのSSにも魅力的な機構が、搭載された。

博士「価格も魅力のSSクラシック」

フィフティーシックス・オートマティック
右4本のラグでマルタ十字を象るフォルムは、オリジナルからの引用。レイルウェイを置くモノトーンのダイヤルは、2種の仕上げを組み合わせ、老舗らしい上質なレトロ感を創出。自動巻き。径40㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。予価133万円。9月発売予定。

新型Cal.1326を搭載。ジュネーブ・シール取得をやめ、ブリッジの面取りなど一部の仕上げを機械化することで、価格を抑えた。

助手「海外旅行に誘う2タイムゾーン」

オーヴァーシーズ・デュアルタイム
形状が異なる2つの時針はどちらも12時間表示。三角の指標を持つ針がホームタイムを示し、その昼夜表示を9時位置に持つ。主時針は1時間単位で前後に動かせ、日付は4時位置のボタンで操作。自動巻き。径41㎜。SSケース&ブレスレット(レザ&ラバー付属)。281万円。発売中。

Cal.5110DT搭載。2つの香箱を備え、パワーリザーブは60時間。ローターは、22金製。

初のSSクラシック対定番SSスポーツ

助手 待望の新コレクションが、発表されましたね。

博士 「フィフティーシックス」だね。その名の通り、1956年製モデルがモチーフのコレクションだ。オリジナルは、メゾン初の自動巻き搭載モデルの1つ。だから新コレクションも、すべて自動巻きだ。そしてヴァシュロン・コンスタンタンのクラシックラインでは珍しいSSも展開されている。

助手 でもここのSSなら、やっぱり「オーヴァーシーズ」を外せません。今年は、海を渡る旅がテーマのコレクションにふさわしい、デュアルタイムが新たに追加されました。2本の時針は、リューズのみで操作ができて主時針だけを渡航先の現地時間に合わせられるモダンな設計になっています。

博士 機構的に「フィフティーシックス・オートマティック」はシンプルだが、新キャリバーを搭載している。しかもSSということもあり、予価133万円という実に戦略的な価格設定をしてきた。老舗名門メゾンの腕時計をグッと身近にしたのは魅力だ。

商品の問い合わせ/ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義