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2019.02.25
【2018 時計グランプリ】激戦のクロノグラフ部門を制したのはどのブランド?
クロノグラフ部門グランプリ
まとまり感のある、現実的な佳作が揃ったクロノグラフ部門。
その中で、もっとも高額、もっとも複雑で、存在感を見せつけたF.P.ジュルヌが栄冠を手にした。
F.P.ジュルヌ
クロノグラフ・モノプッシャー
ラトラパンテ
新ムーブ、スポーティ、ラグジュアリー、三位一体の完成度
「2017年のチャリティオークション『オンリーウォッチ』で、1億3000万円超で落札されたジュルヌ初のスプリット・セコンド・クロノを発展させ、レギュラーモデル化。大型日付も6時位置に。スポーティな中に、ラグジュアリーな威厳までも感じさせる完成度で他を圧倒した。(講評/まつあみ 靖)
手巻き。径44㎜。18KRGケース&ブレス。3気圧防水。936万円。
お問い合わせ先:F.P.ジュルヌ東京ブティック
ブルーが目立つ中で存在感を放つ全身ゴールド
中里 クロノグラフ部門にA.ランゲ&ゾーネの「トリプルスプリット」を挙げた方も数名いましたが、ここに入れるべきか、ご意見は?
松山 これは革新じゃないかな。ちょっと突出して見えるからね。
一同 賛成。
まつあみ 個人的にはノミネート外ですが、パルミジャーニ・フルリエもいい出来だったのでは。僕の中では、これとF.P.ジュルヌの「モノプッシャーラトラパンテ」が双璧かな。
柴田 僕もノミネート以外で、モンブランのグリーンダイヤルの「モノプッシャー クロノ」、推したかったな。
吉田 ノミネート中だと、新体制下で初ブライトリング、皆さんの印象は?
市塚 クラシック路線で行くんだな、と思いましたね。ブティックもモダンで洗練された感じに変わってきている。
髙木 陸海空に分けて、空は「ナビタイマー」になって……。
柳町 「クロノマット」は、確か陸になったんですよね。イメージビデオでは、ヴィンテージ・カーが出てきたり。
島津 結構以前とイメージが変わって、最初はちょっと戸惑いもあったとか聞きましたけど。
吉田 個人的には、筆記体ロゴのBとか、好きですけどね。
まつあみ カーン氏の古巣であるIWCの150周年の「ポルトギーゼ・クロノグラフ」。この顔で自社ムーブ
をみんな待ってたのでは。
市塚 既存モデルと同価格も驚き。即完売したとか。
島津 レギュラー化を期待したい。
中里 全体的にブルーが目立ちますけど、コルムのチーク材文字盤のブルーのクロノ、結構印象に残りました。
松山 僕は「ロレアート」だな。38㎜というサイズもいいし、一番「ロレアート」らしい雰囲気がある。
岸田 この中では、タグ・ホイヤーが最も低価格ですが、これも自社ムーブでGMTも追加されていましたね。
中里 タグ・ホイヤーやIWCくらいの価格で自社クロノがもっと出てきて欲しいですね。
柴田 タグ・ホイヤーだと、バンフォードとコラボした「モナコ」もよかった。今、バンフォードがカスタマイズしたモデルってすごいですよね。
まつあみ というわけで、見どころのあるモデルが多いですが、全くの新ムーブはF.P.ジュルヌだけですかね?
髙木 ブレゲの「マリーン・クロノグラフ」もなにげにスゴイです。クロノ中間車にひと工夫がされていて針飛び対策や、フライバック時の衝撃を逃がしたりできるスグレモノ。推したい気持ちもあるけど、F.P.ジュルヌも新ムーブで、初のセンタークロノ秒針だし、これで1000万円切ってるし。
松山 総合的にF.P.ジュルヌの完成度は高いような気がするね。
クロノグラフ部門ノミネートモデル
自社ムーブ初となるクロノGMT
TAG HEUER(タグ・ホイヤー)
カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ GMT
自社製Cal.ホイヤー02にGMT機能を追加。ベゼルは黒×青のセラミック。価格以上のパフォーマンス。自動巻き。径45㎜。SSケース&ブレス。100m防水。65万円。お問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパンタグ・ホイヤー
ロレアートに加わった小ぶりクロノ
GIRARD-PERREGAUX(ジラール・ペルゴ)
ロレアート 38㎜ クロノグラフ
名機Cal.3300がベースのモジュール式クロノで小ぶり&薄型化を実現。クル・ド・パリ装飾の黒文字盤も優美。自動巻き。径38㎜。SSケース&ブレス。10気圧防水。153万円。お問い合わせ先:ソーウインド ジャパン
新体制下で初となるアイコンクロノ
BREITLING(ブライトリング)
ナビタイマー8 B01 クロノグラフ 43
’30~’50年代の航空時計を着想源に、クラシックさを与えた。自社ムーブ搭載モデルは、逆パンダ仕様。自動巻き。径43㎜。SSケース&ブレス。100m防水。86万円。お問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン
ヨットを思わせるチーク材文字盤
CORUM(コルム)
アドミラル レジェンド 42 クロノグラフ
国際信号旗インデックスのアイコンクロノの新作。チーク文字盤、ラバーコーティングベゼルもブルーで統一。自動巻き。径42㎜。SSケース。ラバーストラップ。3気圧防水。80万円。お問い合わせ先:GMインターナショナル
リニューアルを経てよりスポーティに
BREGUET(ブレゲ)
マリーン・クロノグラフ 5527
海を感じさせるブルー文字盤に波模様のギョーシェ。ラグも新デザインに。自動巻き。径42.3㎜。18KWGケース。ラバーストラップ。10気圧防水。366万円。お問い合わせ先:ブレゲ ブティック銀座
創業150周年記念自社ムーブ搭載機
IWC(アイ・ダブリュー・シー)
ポルトギーゼ・クロノグラフ "150イヤーズ"
定番の縦2 つ目顔に、バルジュー7750に代わり、自社製Cal.69355を初搭載。文字盤はラッカー仕上げ。自動巻き。径41㎜。SSケース。アリゲーターストラップ。3気圧防水。限定2000本。78万5000円。お問い合わせ先:IWC