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2021.05.06
ちょっと武骨で懐かしい……それが新鮮! レトロダイバーズ4選
ちょっと武骨で懐かしい……それが新鮮!
「レトロダイバーズ」
ダイバーズウォッチは、高い防水性を備える必要性から、ゴツくてデカいのが当たり前。
年代を感じさせるレトロなデザインなら、その武骨さも、すんなり受け入れられるから不思議だ。
普段使いでも浮かないダイバーズウォッチ
ダイバーズウォッチを選ぶとき、ネックになるのが大きさ。好きな人にとっては、その迫力ケースが魅力的なのだから、重いとか着けづらいとか、そういうことにはもう踏ん切りがついている。
気になるのは「デカすぎませんか?」という理解なき周りの評価だ。そんな視線を上手にかわせるレトロテイストのダイバーズウォッチが、いま人気を集めている。
確かに丸みを帯びたレトロなデザインなら、これ見よがしにはならない。大きなケースも不思議と愛らしく見えてくるが、その火付け役がパネライであることに、誰も異論はないはずだ。かつて存在したオリジナルケースしか作らないパネライは、全体からレトロテイストがにじみ出ている。
右ページで紹介しているルミノールのレフトハンドは、その代表格だ。ぷっくりとした昔ながらのプレキシガラスに、ヴィンテージなベージュカラー。さらにパネライ独特のリューズプロテクターで、47㎜という大型ケースを、レトロかつ上品にまとめている。
コアなファンに向けた久々の直球パネライ
レトロなディテールが炸裂
RETRO POINT ①
ぷっくりとしたプレキシガラス風防
風防の素材はサファイアクリスタルではなく、あえて昔ながらのプレキシガラスを採用。ドーム形状を強調することで、レトロに仕上げている。
RETRO POINT ②
使い込んだようなベージュカラー
パネライのレフトハンドで採用されるのが初となるベージュの文字盤は、表面にザラついたようなグレイン仕上げを施しているので表情が豊か。
RETRO POINT ③
パネライ伝統のサンドイッチダイヤル
インデックスをくり抜き、蛍光塗料の施された文字盤を下に重ねるのがパネライ流。その蛍光色と文字盤を同系色にまとめ統一感を出している。
RETRO POINT ④
パネライファンにはお馴染みのレフティ
創業時からレフティモデルを作り続けているパネライ。このモデルには昔からのコアなファンが多いことから、パネライ王道のスタイルを継承。
RETRO POINT⑤
味だしレザーもブラウン系で統一
パネライは早くから独自のストラップに力を入れており、特に使い込んだような味のあるカーフストラップにおいては、パイオニア的存在だ。
ルミノール レフトハンド 47㎜ PAM01075
希少なベージュカラーの”デストロ”モデル
左利きは腕時計を右手に着ける。その理由からパネライのレフトハンドはデストロ(イタリア語で右側)と呼ばれマニアの間で非常に高い人気を誇る。キャリバーP.3000搭載。世界限定250本。手巻き。径47㎜。SSケース。カーフストラップ。115万5000円。問い合わせ:オフィチーネ パネライ
ダイバーズウォッチといえばパネライ
防水性を高めるパネライのアイコン
リューズを押し付けることで、防水性を高めている大きなリューズプロテクターは、ラジオミールからルミノールへ進化した1950年に誕生した。
パネライ独自の二重ダイヤル
プレートが重なり合う二重構造の文字盤は1938年のラジオミールから。ラジウムベースの蛍光塗料の視認性を高めるためのアイデアだった。
復刻系のレトロなダイバーズ
オーシャンスター デコンプレッション タイマー 1961
’60年代の傑作ダイバーズ
1961年に発表した「オーシャンスター スキンダイバーウォッチ」。その減圧機能の彩りを再現している。世界限定1961本。20気圧防水。自動巻き。径40.5㎜。SSケース&ブレスレット。14万7400円(完売)。問い合わせ:ミドー/スウォッチ グループ ジャパン
ジャガー・ルクルト ポラリス・デイト
1968年製モデルをイメージ
1968年のメモボックスにインスパイアされて誕生。インナー回転ベゼルを装備する。インデックスの書体と、焼けたようなベージュカラーがレトロ。200m防水。自動巻き。径42㎜。SSケース。ラバーストラップ。93万2800円。問い合わせ:ジャガー・ルクルト
[時計Begin 2021 SPRINGの記事を再構成]