2021.05.19

精度も外装も超一級な時計の「プレミアムCOSC」とは?

精度はもちろん外装も超一級
「プレミアムCOSC」

COSCとはスイスのクロノメーター協会が定める精度基準をパスした時計だけに与えられる称号。その割合は、スイス時計全体の、わずか5%といわれている。

精度で勝負するのが本物ブランドの証

時計にとって1秒でも正確な時間を刻むことは重要なこと。これを無視すれば、時計そのものの存在を否定することになる。COSC認定ウォッチは、高い精度の証だ。厳しいテストをパスした時計は、それだけでも価値があるが、ここ最近は中身はもちろん外装にも完璧な仕事が施された、プレミアムなCOSCモデルが増えてきている。

ロンジンスピリットは、その筆頭。まず、クロノでCOSCを取得しているのがいい。シリコン製ひげゼンマイの新キャリバー、L688.4を搭載している。ケースの丁寧な面取り、クラシックな書体のアプライド・インデックス、繊細な先端のクロノ針など、外装の仕上げにも徹底している。

かつて精度コンクールの常連だったロンジンは、ムーブメントのクオリティを星の数で表現していたが、5つ星はその最高ランク。ロンジンスピリットの5つ星は、絶対的な自信を表しているのだ。アメリア・イアハートにポール=エミール・ヴィクトール、そしてハワード・ヒューズ。命をかけて世界を飛び回った飛行士たちがロンジンを選んだのは、その精度を信頼していたからに他ならない。

アンダー50万円にして驚異のクオリティを実現

文字盤の星の数がクオリティへの自信
かつてロンジンはムーブメントのクオリティを星の数で表していた。星5つは最高ランクで、このシリーズにおける絶対的な自信を表している。

LONGINES

ロンジン

新しいパイロット・クロノ
ケース左側、10時位置にねじ込み式のプッシュボタンがあるのは珍しいが、これは日付を変更させるためのもので、非常に実用的だ。ブルーのサンレイダイヤルが美しいクロノグラフ。10気圧防水。自動巻き。径42㎜。SSケース。カーフストラップ。40万4800円。問い合わせ:ロンジンブティック 銀座

 

ロンジン スピリットがプレミアムな理由

ブレスレットとストラップが同価格
ロンジンの良心的な企業姿勢は、ブレスレットとレザーストラップの価格を見てもわかる。通常、ブレス仕様はストラップ仕様より5万円以上高いのが相場だが、ロンジン スピリットシリーズは、なんとどちらの仕様でも価格が変わらない。左のブレスも価格は40万8000円なのだ。

高精度なムーブメントを搭載
ロンジンのロゴに地球儀を組み合わせたエングレービング。ビス留めタイプのケースバックの中には、クロノメーター認定を受けた自動巻きのクロノグラフムーブメント、Cal.L688.4が搭載され、正確な時刻を刻んでいる。

 

プレミアムなCOSC取得モデル

BAUME & MERCIER

ボーム&メルシエ

美しいグラデ文字盤
文字盤センターの十字のクロスデザインが、COSC取得モデルの証。5日間のパワーリザーブで、1500ガウスの耐磁性能が備わっている。日差- 4 ~+ 6 秒という高精度を誇る。5気圧防水。自動巻き。径40㎜。SSケース&ブレスレット。38万5000円。問い合わせ:ボーム&メルシエ

BREITLING

ブライトリング

アスリートに向けた特殊素材
ブライトリングは製品の100%クロノメーターを実践するブランド。クォーツムーブであってもCOSCを取得している。超軽量ケースはチタンの3.3倍、SSの5.8倍も軽い。100m防水。自動巻き。径44㎜。ブライトライトケース。ラバーストラップ。35万7500円。問い合わせ:ブライトリング・ジャパン

TISSOT

ティソ

機械式のお手本モデル
シリコン製のひげゼンマイにパワーリザーブ80時間の自動巻きムーブ、パワーマティック 80 シリシウムを搭載。王道のクラシックデザインは、機械式時計のエントリー機に最適なモデルといえる。5気圧防水。自動巻き。径39㎜。SSケース。レザーストラップ。10万4500円。問い合わせ:ティソ

 

 

[時計Begin 2021 SPRINGの記事を再構成]