2022.04.28

グランドセイコー「44GS」にみるセイコーの哲学とは?

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現代44GSのスケッチ。ベゼル下側の逆傾斜は初代から継承する。ケースサイドは二次曲面になっている。

誕生55周年を迎えた燦然と輝くウオッチ

最高精度のムーブメントを搭載し、1960年に誕生したグランドセイコーは、常に「正確さ」「美しさ」「見やすさ」を追求してきた。そして一目でそれと分かる特徴的かつ美しく、見やすい外観を創出するため「平面を主体として、平面と二次曲面からなるデザイン。

三次曲面は原則として採り入れない」「ケース・ダイヤル・針のすべてにわたって極力平面部の面積を多くする」「各面は原則として鏡面とし、その鏡面からは極力歪みをなくす」という、3つのデザイン方針が定められた。そしてそれを実現するための9つの要素を制定。これを名付けてセイコースタイル。最初に具現化したのは、1967年誕生の「44GS」である。目指したのは、燦然と輝くウオッチ。外観全体に平面と鏡面を多用しているのは、そのため。さらに立体的な造形で鏡面の下の影を操り、光と陰影とを調和させた。

3つのデザイン方針から導き出された9つのデザイン要素で構成した初代44GSは、1967年に誕生。大きな平面と二次曲面のサイドとが形づくるケースは、凛とした印象である。針と植字インデックスの形状も、現代にまで受け継がれる。

現行モデルの「SBGH277」は、44GSの外観を現代的に再解釈した現行モデル。ケースサイドに顕著に見られる様々な角度に傾斜した大きな平面は、ポリッシュ仕上げで多方向に光を反射して、造形美を一層豊かにする。

グランドセイコー「44GS」にみるセイコーの哲学とは?

初代の44GSを現代的に解釈した現行モデルSBGH277。

この鏡面の輝きをかなえるのは、1960年代から受け継ぐザラツ研磨技術。セイコースタイルは、この仕上げ技術を前提として確立されたのである。またダイヤルの針とインデックスも多面カットが施され、同時に表面は平滑に設えられて美観と視認性とが両立している。

歪みのない鏡面をかなえるのは、ザラツ研磨。初期には錫盤で研磨していたが、現在は紙ヤスリを用いた粗ザラツ、紙と研磨剤とを使う仕上げザラツの2工程でまばゆい輝きを得ている。

最新の素材と成形加工技術を投入した、新型キャリバー

最新の素材と技術が投入された9S85A。10振動のハイビートキャリバーだ。

メカニカルハイビートの復活に際し、セイコーは高速振動に必要なトルクと実用的な駆動時間を両立するため主ゼンマイの素材自体を見直した。

こうして6年をかけて生まれた新素材「スプロン530」は、既存素材よりバネ力を約6%、持続時間を約5時間向上させることに成功した。

またガンギ車には、新たに中間車を追加して増速。さらに超精密成形加工技術MEMSによって理想の形状を得ると同時に、軽量化も実現している。

今、買える「44GS」おススメモデルはこちら!

SBGH277/初代44GSを現代的に再解釈。ファセットカットを追加し、より豊かな造形美が与えられた。シルバー一色の中に秒針のブルーが浮き立ち、ハイビートがより際立つ。自動巻き。径40mm。SSケース&ブレスレット。70万4000円。

SBGJ255/44GS 55周年記念モデル。2014年にジュネーブ・ウォッチ・グランプリの部門賞に輝いた44GS メカニカルハイビートGMTモデルをチタンで再解釈。限定1200本(うち国内500本)。自動巻き。径40mm。チタンケース&ブレスレット。94万6000円。

SBGH277/初代44GSを現代的に再解釈。ファセットカットを追加し、より豊かな造形美が与えられた。シルバー一色の中に秒針のブルーが浮き立ち、ハイビートがより際立つ。自動巻き。径40mm。SSケース&ブレスレット。70万4000円。
SBGJ255/44GS 55周年記念モデル。2014年にジュネーブ・ウォッチ・グランプリの部門賞に輝いた44GS メカニカルハイビートGMTモデルをチタンで再解釈。限定1200本(うち国内500本)。自動巻き。径40mm。チタンケース&ブレスレット。94万6000円。

お問い合わせ:グランドセイコー

[時計Begin 2022 SPRINGの記事を再構成]

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