2022.06.06

時計界の天才の発明がぎっしり、ブレゲ「クラシック5177」

ブレゲ クラシック 5177/高温焼成のエナメルのダイヤルを傾けると、6時のインデックスの上にシークレットサインが浮かぶ。これも初代ブレゲの発明だ。自動巻きムーブメントのローターにはギヨシェ彫りが施されている。自動巻き。径38㎜。18K WGケース。アリゲーターストラップ。290万4000円。

優れた美意識も併せ持つ稀代の天才時計師

18世紀の懐中時計の外装は、ヴィクトリア調と呼ばれる極めて装飾的なものであった。ブレゲの創業者アブラアンルイ・ブレゲは、それをシンプルで見やすく改めた。1783年、まずリズミカルに流れるようなアラビア数字を考案。

さらにダイヤルを邪魔しないよう細く、かつ先端に備わるリングで位置が把握しやすい針を生み出した。初代ブレゲは、時計の視認性に着目した最初の人物。ブレゲ数字、ブレゲ針と呼ばれるこれらは、現代のブレゲのシグネチャーである。

この「クラシック 5177」は、端正で美しく見やすい、初代が築いたスタイルを丁寧になぞらえる。ブレゲ針のブルースチールも、初代が好んだ素材。気品ある白を呈するエナメルのダイヤルにクッキリと浮き立ち、やはり視認性を高める。

現代に続くスタイルと自動巻き機構

No.3872/ペルペチュエル/右は1825年販売の「No.3872」。ダイヤルはシンプルなブレゲらしさが際立つ一方、複雑なクォーターリピーターを搭載する。左は、それとは別のムーブメントで、1780年に特許を取得した分銅の動きでゼンマイを巻く初の実用的自動巻き機構ペルペチュエルを搭載。

「クラシック5177」のバリエーション

ブレゲ クラシック 5177/高温焼成エナメルで深いブルーを表現。自動巻き。径38㎜。18KWGケース。アリゲーターストラップ。290万4000円。

ブレゲ クラシック 5177/初代が初めて時計に用いたギヨシェ彫りを受け継ぐ。自動巻き。径38㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。284万9000円。

ブレゲ クラシック 5177/初代が初めて時計に用いたギヨシェ彫りを受け継ぐ。自動巻き。径38㎜。18K WGケース。アリゲーターストラップ。290万4000円。

ブレゲ クラシック 5177/高温焼成エナメルで深いブルーを表現。自動巻き。径38㎜。18KWGケース。アリゲーターストラップ。290万4000円。
ブレゲ クラシック 5177/初代が初めて時計に用いたギヨシェ彫りを受け継ぐ。自動巻き。径38㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。284万9000円。
ブレゲ クラシック 5177/初代が初めて時計に用いたギヨシェ彫りを受け継ぐ。自動巻き。径38㎜。18K WGケース。アリゲーターストラップ。290万4000円。

 

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[時計Begin 2022 SPRINGの記事を再構成]