2022.12.06

オメガ ボンド・ウォッチの歴史とは?【ロングセラー変遷記】vol.9


OMEGA
オメガ
【ボンド・ウォッチ】

1995年『007/ゴールデンアイ』以降の着用モデルを一挙公開!

歴代ボンドが愛用するのは
美麗防水なシーマスター

1990年半ば以降、映画『007』シリーズの常連となったオメガの「シーマスター」。その歴代モデルをスクリーンの中の登場シーンとともに紹介する。

 

1995年

『007/ゴールデンアイ』

 

 

初登場はクォーツ搭載モデル

映画『007』シリーズに初採用された「シーマスター  300M クォーツ」。ジェームズ・ボンドが耐電磁装甲ヘリの中に閉じ込められ、あと数秒で爆発するというシーンで、この時計のベゼルに内蔵されたレーザーを使って鋼鉄のプレートを切断し、間一髪ピンチを切り抜ける。

 

躍動するボンドに最適の

タフなハイスペック時計

 

1962年に1作目が公開された人気アクションスパイ映画『007』。主役のジェームズ・ボンドは ’80年代までロレックスやセイコーなどを着用していたが、 ’95年の第17作『007/ゴールデンアイ』でついにオメガの時計が登場する。

その幕開けを飾ったのは「シーマスター 300M クォーツ」。ネイビーブルーの文字盤と逆回転防止ベゼルを備え、 ’93年の発表時から300m防水の本格ダイバーズだった。同モデルはマイナーチェンジを経ながら2002年の『007/ダイ・アナザー・デイ』まで4作続けて採用される。

’06年の『007/カジノ・ロワイヤル』では、コーアクシャル キャリバーを搭載した「シーマスター ダイバー 300M コーアクシャル クロノメーター」とともに、「シーマスター プラネットオーシャン 600M」が新たに採用された。こちらは黒を基調にしたモダンダイバーズで、やはり ’12年の『007/スカイフォール』まで3作連続で登場する。また、同作品で初登場したのが「シーマスター アクアテラ 150M」。防水性は多少劣るものの、回転ベゼルを持たず、“チークコンセプト”の文字盤を取り入れたドレッシーな仕様は、スーツ姿のボンドにぴったりだ。

そして’15年の『007/スペクター』に登場の「シーマスター 300」では、NATOストラップやエイジング加工など、ヴィンテージミリタリーの要素を追加。さらに’21年公開の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、歴代モデルの魅力を集結させつつ、より軽量かつスタイリッシュに仕上げた。

結局、 ’90年代から現在までボンドモデルを独占してきたシーマスター。何より、劇中で登場した時計とまったく同じスタイルを味わえる喜びがある。

2006年『007/カジノ・ロワイヤル』 愛用モデル シーマスター ダイバー300M コーアクシャル クロノメーター  本作品よりボンド役がピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに交代。時計は新たにコーアクシャル機構の自動巻きムーブに変更され、個性的なウェーブ模様のブルー文字盤を採用。着用した時計を見たボンドガールが”Beautiful(美しい)”という言葉でこのモデルを称賛している。

2008年 『007/慰めの報酬』 愛用モデル シーマスター プラネットオーシャン  前作『007/カジノ・ロワイヤル』でダイバー300Mとともに採用されたプラネットオーシャンが再び登場。007映画のオープニングを飾るシーンにて、愛車アストンマーティンDBSで疾走するボンドが着用しているのがこのモデル。モダンなブラック文字盤&ベゼルが特徴で、歴代モデルの中では多少スリムな印象だ。

2012年 『007/スカイフォール』 愛用モデル シーマスター アクアテラ 150M 『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』で採用されたプラネットオーシャンとともに、劇中の印象的なシーンでたびたび登場。クルーザーのウッドデッキをイメージした”チークコンセプト”と呼ばれる独特のストライプ入りブルー文字盤を採用。この当時最高峰のコーアクシャルキャリバーを搭載した。

2015年 『007/スペクター』 愛用モデル シーマスター 300 "スペクター" リミテッドエディション  NATOストラップを装備した007初のオメガモデル。さらに、エイジング仕様の楔形インデックスとロリポップ秒針を配したブラック文字盤、両方向回転式のブラックセラミックベゼルの装備も特徴となる。劇中では、時計の中に秘められたあっと驚く機能が、またしてもボンドを窮地から救うことに。

2021年 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 愛用モデル シーマスター ダイバー300M 007 エディション  2021年10月1日公開『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の最新ボンド・ウォッチ。主演のダニエル・クレイグらのアイデアにより、軽量なチタン製のケース&ブレス、アルミ製の文字盤&ベゼルリング、そしてレトロなミリタリーデザインを取り入れた。自動巻き。径42㎜。126万5000円。

2006年『007/カジノ・ロワイヤル』 愛用モデル シーマスター ダイバー300M コーアクシャル クロノメーター  本作品よりボンド役がピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに交代。時計は新たにコーアクシャル機構の自動巻きムーブに変更され、個性的なウェーブ模様のブルー文字盤を採用。着用した時計を見たボンドガールが”Beautiful(美しい)”という言葉でこのモデルを称賛している。
2008年 『007/慰めの報酬』 愛用モデル シーマスター プラネットオーシャン  前作『007/カジノ・ロワイヤル』でダイバー300Mとともに採用されたプラネットオーシャンが再び登場。007映画のオープニングを飾るシーンにて、愛車アストンマーティンDBSで疾走するボンドが着用しているのがこのモデル。モダンなブラック文字盤&ベゼルが特徴で、歴代モデルの中では多少スリムな印象だ。
2012年 『007/スカイフォール』 愛用モデル シーマスター アクアテラ 150M 『007/カジノ・ロワイヤル』『007/慰めの報酬』で採用されたプラネットオーシャンとともに、劇中の印象的なシーンでたびたび登場。クルーザーのウッドデッキをイメージした”チークコンセプト”と呼ばれる独特のストライプ入りブルー文字盤を採用。この当時最高峰のコーアクシャルキャリバーを搭載した。
2015年 『007/スペクター』 愛用モデル シーマスター 300
2021年 『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』 愛用モデル シーマスター ダイバー300M 007 エディション  2021年10月1日公開『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の最新ボンド・ウォッチ。主演のダニエル・クレイグらのアイデアにより、軽量なチタン製のケース&ブレス、アルミ製の文字盤&ベゼルリング、そしてレトロなミリタリーデザインを取り入れた。自動巻き。径42㎜。126万5000円。

 

 

ジェームズ・ボンド60周年記念モデルが登場!!

2022年11月23日、ロンドンでジェームズ・ボンド60周年を記念して、2本のボンド・モデルが発表された。今回の新作も「シーマスター ダイバー300M」で、ひとつはステンレススティール製、もうひとつはオメガ独自の18KカノープスゴールドTM製となっている。

2022年 シーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド60周年-ステンレススティール 映画『007/ゴールデンアイ』で007が身に着けていたシーマスターにインスパイアされてデザインされたSS製モデル。自動巻き。径42mm。300m防水。108万9000円(予定価格)。2023年1月発売予定。

ケースバックはシースルーバックとなり、微細な金属加工による装飾が施され、その下にはボンドのシルエットと回転する銃口が映し出される。007シリーズの有名なオープニングシーンを再現!!

2022年 シーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド60周年-カノープスゴールドTM オメガ独自の18Kカノープスゴールド製のケース&ブレスの特別モデル。このホワイトゴールド合金は、美しい輝きと色あせない性質を持つ。007の生みの親であるイアン・フレミングの故郷であるジャマイカの別荘"ゴールデンアイ"の美しい砂浜にちなんで、文字盤には天然のグレーシリコンを採用。ベゼルにはジャマイカの国旗にちなんで、グリーンとイエローの天然ダイヤモンドがセットされている。自動巻き。径42mm。300m防水。2108万7000円(予定価格)。2023年2月発売予定。

ケースバックはステンレススティールモデルと同様にボンドのシルエットと、回転する銃口が映画のオープニングのダイナミックなシーンを切り広げる。

2022年 シーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド60周年-ステンレススティール 映画『007/ゴールデンアイ』で007が身に着けていたシーマスターにインスパイアされてデザインされたSS製モデル。自動巻き。径42mm。300m防水。108万9000円(予定価格)。2023年1月発売予定。
ケースバックはシースルーバックとなり、微細な金属加工による装飾が施され、その下にはボンドのシルエットと回転する銃口が映し出される。007シリーズの有名なオープニングシーンを再現!!
2022年 シーマスター ダイバー300M ジェームズ・ボンド60周年-カノープスゴールドTM オメガ独自の18Kカノープスゴールド製のケース&ブレスの特別モデル。このホワイトゴールド合金は、美しい輝きと色あせない性質を持つ。007の生みの親であるイアン・フレミングの故郷であるジャマイカの別荘
ケースバックはステンレススティールモデルと同様にボンドのシルエットと、回転する銃口が映画のオープニングのダイナミックなシーンを切り広げる。

 

 

お問い合わせ:オメガ公式サイト

[時計Begin 2020 SPRINGの記事を再構成]
文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義