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2023.11.24
〔全6回 特別連載企画〕ティソ大研究 第2回 ティソの歴史
sponsored by TISSOT
伝統と革新を融合する生粋のパイオニア精神
1853年に誕生し、今年で創業170年を迎えたスイス屈指の老舗ブランド、ティソ。創業者シャルル・ティソ親子は当初から海外展開を視野に、ヨーロッパのみならず、アメリカ、ロシア、そして日本へと販路を拡大していった。とりわけロシアでは皇帝ニコライ2世の庇護を受け“バナナウォッチ”などで絶大な人気を得る。同時にいち早くオートメーション化も図り、近代的な大量生産を推し進めた。
その先進的な時計作りの精神は現行ブランドにも受け継がれ、伝統的な機械式コレクションを展開する一方で、世界初のタッチセンサー式「T-タッチ」といったハイテク時計も開発。またスポーツ界にも積極的に参入し、NBAやMotoGP™️などのオフィシャルパートナーも務める。現在は生産量も世界1位を誇り、海外に輸出されるスイス時計のうち4本に1本がティソ製品となるまで成長を遂げたのだ。
自然豊かなスイス時計の聖地
スイス時計産業の中心地であるヌーシャテル州ル・ロックル。ユネスコの世界遺産にも登録されるこの地でティソは生まれ、現在も同地に本社を置く。
1853 当初からワールドワイドな活動を展開
1853年、ル・ロックルでシャルル=フェリシアン、シャルル=エミールのティソ親子により創設されたティソ。やがて一族はヨーロッパ各国やアメリカ、ロシアへ販路を伸ばして成功を収めた。
1923 他に先駆けて近代的な時計製造を導入
ティソは1920年代には早くもオートメーション生産方式を取り入れ、近代的な時計ファクトリーを設立。30年代には急速に電化が進む日常生活に対応するために、世界初の耐磁性能をもつ腕時計を開発している。
2023 伝統ある本社を拠点に新たな時代に入った170年目の名門
今もル・ロックルのシュマン・デ・トゥレルに本社工場を構えるティソ。世界最大のスウォッチ グループに所属し、世界160カ国、1万5500以上の販売拠点をもつ。スイス時計輸出本数の1/4がティソ製品となる。2020年には、スウォッチ グループの各ブランドで要職を歴任したシルヴァン・ドラがティソのCEOに就任。就任後はさらなるアメリカ市場の拡大を見据えた、数年にわたるNBAとのパートナーシップの更新や、新シリーズ「PRX」の導入などの戦略的経営により業績拡大を進めている。そして、2023年はPRXコレクションの拡充や、ヘリテージモデルを現代に再解釈しアップデートした新作も打ち出すなど常に話題にあふれている。
ティソのロゴ変遷
時代の移り変わりを示す多彩なデザイン。ティソでは1880年に最初の登録をして以来、数多くのロゴデザインを採用。1930年代の“T”の頭が伸びたロゴは復刻作でも有名。60年代以降は現行スタイルに落ち着いた。
ティソの代表コレクション「ル・ロックル」
創業地の名前を冠し2003年にスタートした現行コレクションの象徴。同地にオマージュを捧げ、街のシンボルである教会の時計塔に想を得たエレガントなデザインと確かな機能性を堪能できる。
「ル・ロックル パワーマティック 80 オープンハート」。レギュラーのオープンハートモデル。12時位置の小窓を通し、搭載する「パワーマティック80」の心臓部の様子を表側から眺めることができる。自動巻き。径39.3mm。SSケース&ブレスレット。3気圧防水。12万7600円。
こちらはル・ロックルのレギュラーモデル。ブラックダイヤル。自動巻き。径39.3mm。SSケース。SSブレスレット。10万3400円。
シルバーダイヤル。自動巻き。径39.3mm。SSケース。カーフストラップ。9万2400円。
内部に搭載するのは、最長80時間パワーリザーブ&ニヴァクロン™️製ひげゼンマイの自動巻き「パワーマティック 80」。エレガントなデザインのシースルーケースバック越しにムーブメントの観賞も可能だ。