2025.07.13

今年はジラール・ペルゴのロレアート周年……ん? ”プレ”アート?

レトロフィーチャーな知られざるGP

【ジラール・ペルゴ/ディープ ダイバー】クッション型ケースに回転式インナーベゼルを採用した伝説的ダイバーズの復刻作。文字盤に施された当時のロゴも特別感を高めている。シースルーバックから自社製Cal.GP0300を観賞可能。200m防水。自動巻き。40.3㎜×38㎜。チタンケース。クイックリリースシステム付きラバーストラップ(ブルーとオレンジの2本同梱)。世界350本限定。213万4000円。

GP流ラグスポとして絶好調の「ロレアート」は生誕50周年。記念作の登場で一層人気が加速しそう……気になる新作は?と思っていたら、別の幻のGPも発見! それこそが1969年に登場し、大胆なデザインと革新的な双方向巻き上げ機構で一世を風靡した「ディープ ダイバー」。ケース形状、漂う近未来感、ロレアートとは違う魅力が満載だが、よく見ればベゼルは多角形に。もしや本作の6年後に誕生するロレアートのヒントになったのかも?と本誌は想いを馳せてしまった。 なお今作は、高級時計のカスタマイズで有名な英国バンフォード ウォッチ デパートメントとのコラボ作で、ケースは69年、文字盤は71年モデルを踏襲。一見派手だが、チタン製ケースは40・3㎜と程よいサイズ感ゆえ、手元にさりげなくアクセントをつけたいときに重宝しそう。名門の攻めたデザインセンスの源流とも言える1本であり、王道からチョイ外しを好む個性派には絶好の1本となろう。

左が70年代の初期モデル
右が2025年復刻モデル

ジラール・ペルゴ 公式サイト

[時計Begin 2025 SUMMERの記事を再構成]

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