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2025.06.27
ブレゲのスースクリプションウォッチに1本とられた……

【ブレゲ/クラシック スースクリプション 2025】ボンベのエナメルダイアルや先端を伸ばしたブレゲ針の造形をオリジナルに倣う。文字盤外周のレイルウェイで5分単位が読み取れる。手巻き。径40㎜。18Kブレゲゴールドケース。アリゲーターストラップ。30m防水。735万9000円。発売中。

反転式香箱の巻き上げや針合わせの際に時針を速く進めるため、リューズ機構だけでも複数の特許を取得。裏蓋外周は新装のギヨシェが彩る。
経営の天才でもあった初代の遺功を現代に再現
初代ブレゲは、フランス革命で痛手を負った工房を立て直すため、販売価格の4分の1を前金で受け取る予約販売方法(スースクリプション)による、時針だけが備わる懐中時計を製作した。その後期モデルのムーブメント構造を、現行の「トラディション」は受け継ぐ。
そして創業250周年を迎えた今年、スースクリプションウォッチが腕時計で復活。「トラディション」用キャリバーを反転して搭載することで初代製作の姿を再現。時針を右回りさせるため、香箱を裏返した設計に神が宿る。

初のスースクリプションウォッチは1796年に誕生。量産性を高めるためのシンプルな構造のムーブメントは、それゆえ壊れにくかった。

シークレットサインをダイアルに施すため、初代も用いたパンタグラフ式彫刻機を故ジョージ・ダニエルズ氏の工房から譲り受けた。

このモデルで初採用された新18金ブレゲゴールドは、割金に銀と銅に加え、パラジウムを配合することで色味の経年変化を防いでいる。