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2025.07.27
知る人ぞ知る名門「ドクサ」、日本上陸なるか!?

右/ドクサCEO ヤン・エドックス氏:30年にわたり時計業界で活躍する時計のスペシャリスト。ヴェルサーチ・ウォッチやハンハルトなどを経て、2019年にドクサCEOに着任。ダイバーズウォッチ「SUB」に特化することで、ドクサを大きく成長させる。左/ケアーズ会長 川瀬友和氏:日本のアンティーク時計業界の第一人者。森下にある本店以外に、丸の内店など、都内に3店舗を展開するケアーズの会長を務める。その穏和な人柄と確かな知識に信頼を寄せるファンは数知れない。
ヴィンテージ好きがハマるドクサの魅力
アンティーク時計が好きな人なら、DOXA(ドクサ)というブランドを聞いたことがあるだろう。140年近い歴史を持つスイス時計。残念ながらまだ日本には正式に上陸していない。そんなドクサが、日本市場での展開を模索しているとの情報をキャッチ。本社CEOのヤン・エドックス氏が来日した際には、日本のプレス関係者を集めて懇親会が開かれた。その時、彼が持参した本格ダイバーズウォッチの出来具合に、ちょっと驚かされることに。ヴィンテージではクロノグラフなどが人気の名門は、現在ではダイバーズウォッチに特化したブランドに進化しており、そのスペックの高さとリーズナブルな価格が、ハンパではないコスパなのだ。編集部はその後、アンティーク時計業界のカリスマ、ケアーズ会長の川瀬友和氏とヤン氏の対談を設定。ヤン氏がドクサのヴィンテージ・ダイバーズを持参すると、川瀬氏も秘蔵の40年代ドクサでこれに対抗。すっかり意気投合した2人の隣で、ドクサの奥深さを実感することになった。
ケアーズ川瀬氏と本社CEOのヴィンテージドクサ対決!
ヤン・エドックス氏の秘蔵ドクサ

右/1940年代製「ツーレジスター クロノグラフ」。ツートンダイアルが美しい手巻きクロノグラフは未使用のデッドストック。尾錠にはまだ当時のタグが付いたまま。左/1940年代製「トリプルカレンダー クロノグラフ」。12時位置の小窓で曜日と月表示、先端の赤い針で日付をポインター式表示するフルカレンダーの手巻きクロノ。ともに非売品。
川瀬氏の秘蔵ドクサ

右/1983年製「SUB 600T ダイビングスター」。直線的なクッションケースと4時位置リューズが特徴。中/1967年製「SUB 300」。水深と潜水時間のデュアルスケールを備えた初の逆回転防止機能付ベゼル。左/1968年製「SUB 300T コンキスタドール」。ヘリウムリリースバルブを搭載した、一般向けとしては初のダイバーズウォッチ。
オレンジを受け継ぐ現行機

【ドクサ/SUB 300T】ドクサ・ダイバーズのDNAであるオレンジダイアルやデュアルスケールの回転ベゼルを受け継ぐ現行機「SUB 300T」。ヘリウム排出バルブ搭載の自動巻き1200m防水で1890スイスフラン(約33万円)という価格は驚異。正式輸入はされていないが、本社公式サイトhttps://ch.doxawatches.com/jaから購入可能。
[時計Begin 2025 SUMMERの記事を再構成]
※表示価格は税込み