2026.03.02

ヴァシュロン・コンスタンタンの集大成時計は高さ1m超!

【2025-2026 本格時計最新事情】
歴史の重みが分かる!老舗周年の渾身モデル

時計ブランドの創業年は、なぜだか西暦の末尾5年が多い。つまり2025年は、周年記念の当たり年であった。150年以上の歴史を誇る老舗に加え、コレクションなどのアニバーサリーも含め、それぞれの歴史にスポットを当てた。

【270周年】VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)

レスプリ・デ・キャビノティエ

2005年のミステリークロック
創業250周年を迎えた2005年には、「レスプリ・デ・キャビノティエ」と名付けたミステリークロックを製作。創業時のジュネーブの星座を手彫りしたゴールドの球体が蓮の花のように開くと、天文表示やチャイミング機構が備わる時計が現れる仕組み。

部品点数7317個!!

ラ・ケットゥ・デュ・タン(探求)

ラ・ケットゥ・デュ・タン

オートマタを収めたドームに配した星座は、創業した1755年9月17日のジュネーブの天空図を再現する。専用の香箱を内包するレトログラード機能が備わる回転式の立体ムーンフェイズも、新開発した。音楽機能には鉄琴とワウワウチューブを採用し、フランソワ・ジュノーによって、オートマタの機構に組み込まれている。

270年の集大成となる芸術的クロック誕生!

1755年にジュネーブで創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、一度も途切れることなく時計製作に向き合い、270年もの歴史を重ねてきた。そして2025年、その集大成とも呼べる壮大なクロックを発表した。上の写真でスタイルアンドヘリテージディレクターのクリスチャン・セルモニ氏が見守る「ラ・ケットゥ・デュ・タン」である。

オートマタ

オートマタの内部には、158個の形状が異なるカムが収められている。これで滑らかで、かつ複雑な動きを実現した。

ドーム、天文時計、台座で構成された躯体は、高さ1m超。天文時計には、23もの複雑機構を装備している。そして最上部のドームには、天文学者のオートマタが収められている。これは144種類もの異なる動きによって、まるで人が両手で時刻を示しているように見える。さらにオートマタの動きに合わせ、3つの曲を奏でる音楽機構までもが備わっている。

製作にはメゾンの総力を結集しただけでなく、クロック専業のレペ1839とオートマタの名手フランソワ・ジュノーも参画。9月17日から11月12日までルーヴル美術館で展示されたこれは、時を探求した芸術作品である。

台座

台座には、ラピスラズリの背景に太陽系を描いた。各惑星はハードストーンで表し、その名称をMOPで示している。

[時計Begin 2026 WINTER & SPRINGの記事を再構成]