2026.03.12

その模様は唯一無二!ティソ流のラグスポはケースもダイアルもダマスカス!

【2025-2026 本格時計最新事情】
注目の最新モデルが分かる! 年末駆け込みの特ダネ新作

多くの時計ブランドは近年、新作を一気に発表することはせずに、少し間をあけて二の矢、三の矢を放つようになっている。2025年もその例に漏れず、年末に向けて新作がいくつも登場した。その中から飛び切りのネタをスクープした。

【2025特ダネ新作】大人気PRXが突然変異ケースもダイアルもダマスカス!

TISSOT(ティソ)
ティソ PRX パワーマティック 80 ダマスカス スティール 38mm

ティソ ティソ PRX パワーマティック 80 ダマスカス スティール 38mm

有機的なダマスカス模様は、時の流れを想起させる。特性が異なるSSの組み合わせは仕上げを困難とするが、サテン部も鏡面部も通常のSSと同等の美しさをかなえている。搭載する最大80時間駆動のパワーマティック 80は、磁気に強いニヴァクロン製ひげゼンマイを採用。自動巻き。径38mm。SSケース。カーフストラップ。16万1480円。

ティソ ティソ PRX パワーマティック 80 ダマスカス スティール 38mm

高温高圧鍛造で生まれる模様は、ケースサイドにも連続。ストラップのバックルにも、同素材を採用。裏蓋は通常のSS製で、サファイアクリスタルでショーケース化させた。

異なる2つのSSを合わせ高温高圧でスタンピング

ラグスポブームは落ち着いてきているが、ティソの「PRX」は今も絶好調だとか。人気を支えるのは、極めて高いコストパフォーマンスとファンを飽きさせない新鮮な驚きの提供にある。

この最新作も、しかりだ。ケースとダイアルには、これまでコレクションになかった有機的な木目状のパターンが浮かんでいる。これは、異なる2つの鋼を合わせ何度も折り曲げながら鍛造するダマスカス鋼がモチーフ。その独特の模様を、ケース素材に適したステンレススティールで再現したのだ。

原材料は、特性が異なる2つのSSパウダー。これを金型の中に交互に敷き詰めて重ね合わせた後、1400度近い高温と1000バールの高圧力で鍛造することで70層のスチールブロックとする。そして精密な切削加工でケースとダイアルに仕立て、最終的にサテンとポリッシュに仕上げ分けることで、光と影とが織り成す独特の有機的な模様が、クッキリと浮かび上がる。その模様の現れ方は偶発的で個々に異なるため、全モデルが唯一無二の存在となる。これは、2024年「PRX」で試みられたフォージドカーボンと同じだ。

ストラップと組み合わせたのは、ダマスカス模様を過剰だと感じさせないためだろう。過ぎたるは猶及ばざるが如し。適度な匙加減は、メゾンのデザイナーの美的センスの賜物である。元来モノトーン仕立ては無機質でクールな印象になるが、有機的な模様の恩恵で、柔らかな雰囲気を併せ持った。

問い合わせ:ティソ
ティソ公式サイト

[時計Begin 2026 WINTER & SPRINGの記事を再構成]

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