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2019.04.08
ゼニスが考える全く新しい調速装置、ついに量産決定か!? デファイ ラボ第2弾を公開!
ゼニスが今年のバーゼルで発表する新作情報を特別に入手したので、本誌の読者だけにその一部をお見せする。
新作は2017年ゼニスが発表した「デファイ ラボ」の第2弾。最大の特徴は"オシレーター" と呼ばれる、ゼニスが独自に開発した調速装置の搭載にある。およそ3世紀半前、テンプとひげゼンマイによる調速機が発明されて以来、すべての機械式時計はこれと脱進機を組み合わせた機構を採用してきた。だが、このモデルではテンプの代わりに、厚さ0.5㎜の極薄シリコンパーツを取り入れ、これが毎秒36振動(通常は8振動)を行うことにより、日差±0.3秒という驚異的精度を実現している。従来30個ほどの部品からなる調速機が単一パーツとなったことで、摩擦、摩耗、変形などが激減し、さらにシリコン製なので温度や磁力の影響を受けにくく、オイル注入も不要となるのだ。その品質は、耐磁性 (ISO-764)、熱衝撃耐性 (ISO-3159)、計時精度はTIME LABによる認定という3つの規格において保証されている。
前作では限定数本だったこのシステムが、今回量産が可能となり、生産数・価格ともに入手しやすくなる見込み。前作同様、超軽量なアルミニウム合成素材「アエロナイト」を一部用い、デザインもスケルトン仕様に。その詳細は解禁日となるバーゼルワールド初日の3月20日、ゼニスHP(www.zenith-watches.com)で!
[時計Begin 2019 SPRINGの記事を再構成]
文/岡崎隆奈 構成/市塚忠義