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2019.10.01
リシャール・ミル史上、もっとも複雑な新作は、なんと「アラームウォッチ」
着用者のみが感じる、粋なアラーム機構
「音がまったく響かないアラームを目指した」という、今回のリシャール・ミルの新作は、エアバスコーポレート・ジェット社(ACJ)とのコラボモデル。アラーム音の代わりに、着用者のみ感じることのできる、かすかな振動が時の訪れを告げる、という粋なシステムを搭載。機械式時計にとって振動は大敵。今回、あえてのバイブレーション機構を採用するにあたって、リシャール・ミルならではの工夫が随所に光る。まずムーブメントへの振動対策。振動によるアラームがムーブメントの動作を妨げないよう、ホワイトゴールド製ローターを採用。これは、携帯電話のバイブレーターに想を得ている。
開発には5年を費やし、総パーツ数は816個、とリシャール・ミル史上もっとも複雑な時計である。2つの香箱を搭載し、第2香箱はバイブレーター用で、8時位置のプッシュボタンを12回押すだけで巻き上げが完了する。アラームの振動をしっかり手首に伝え、ムーブメントへの振動を逃がすため、ケース素材は、チタンとカーボンTPT®を組み合わせたものを使用。12時位置に日付表示、11時位置にムーブメント用パワーリザーブ、7時位置にバイブレーター用パワーリザーブを装備。4-5時位置のインダイヤルはアラームセット用。インダイヤル内の長短針でアラームセットを行う。センターのグリーン針は、第2時間帯を示すUTCを表示。9時位置にはトゥールビヨンを搭載。文字盤は、多機能表示にもかかわらず、非常に整理されていて視認性もよい。大き目のリューズの装飾はエンジン・タービンを、プッシュボタンは翼をジェットエンジンにつなぐパイロンの側面を想起させる意匠となっている。
お問い合わせ:リシャールミルジャパン Tel. .03-5511-1555
(構成・文/TAYA)