2019.11.13

祝!ヴァシュロン・コンスタンタンがジュネーブ時計グランプリ「イノベーション賞」に

ヴァシュロン・コンスタンタン「トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー」

ヴァシュロン・コンスタンタン トラディショナル・ツインビート・パーペチュアルカレンダー/手巻き(自社・開発製造Cal.3610QP)。径42mm。プラチナケース。アリゲーターストラップ。3気圧防水。時価。ブティック限定モデル。

GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)のイノベーション賞受賞のコチラの時計。なんと8時位置のボタンを押すとムーブメントの振動数を切り替えることができるのだ。通常=“アクティブ・モード”の場合、毎時3万6000振動の高振動で精確な時を刻み、時計を外す際などにこのボタンを押すと“スタンバイ・モード”に切り替わる。するとムーブメントは毎時8640振動の超ロービートに。これによりエネルギーをセーブすることが可能になり、最低で65日間までパワーリザーブを延長することができる。気になる構造部分だが、ムーブメントに別々の振動数をもつ2つのテンプを組み込み、8時位置のボタンにより、一瞬の遅れもなくテンプを切り替えるという、離れワザ。264年の歴史を誇る老舗メゾンの高度な技術力を示したコチラの画期的なシステムは、日本の江戸時代に用いられた不定時法からヒントを得ているとの事。不定時法では、季節によって変わる昼夜の長さを表示するために昼用と夜用の2つの棒テンプが装備され、それが自動的に切り替わることで動力のスピードを調整していたのである。「ツインビート」に加えて、パーペチュアルカレンダーも搭載のこちらのモデル。その名があらわすとおり、ほぼ「永遠に正確な時を刻み続ける」という、夢のような1本なのである。

お問い合わせ:ヴァシュロン・コンスタンタンTel.0120-63-1755

(構成・文/TAYA)

左がアクティブ・モード=5Hz(毎時3万6000振動)、右がスタンバイ・モード=1.2Hz(毎時8640振動)を刻むテンプ。瞬時に切り替わるため、1秒も途切れることなく時刻表示が精確に保たれる。

12時位置のパワーリザーブ表示。内側の黒い数字はアクティブ・モード時(約4日間)、外側の赤い数字はスタンバイ・モード時(約65日間)を表示する。

9時位置には、現在の振動数を表示。写真の場合、5Hzをさしているので、アクティブ・モード(毎時3万6000振動)。

パワーリザーブのポテンシャルを最大限に引き出すため、パーペチュアルカレンダーは省エネ型のジャンピング式を採用。従来のジャンピング式の場合、ムーブメントのテンプに悪影響を及ぼしていたが、それを解消するため新設計の機構を採用。従来に比べ1/4のトルクでカレンダーが切り替わるためテンプへの影響がほとんどない。

左がアクティブ・モード=5Hz(毎時3万6000振動)、右がスタンバイ・モード=1.2Hz(毎時8640振動)を刻むテンプ。瞬時に切り替わるため、1秒も途切れることなく時刻表示が精確に保たれる。
12時位置のパワーリザーブ表示。内側の黒い数字はアクティブ・モード時(約4日間)、外側の赤い数字はスタンバイ・モード時(約65日間)を表示する。
9時位置には、現在の振動数を表示。写真の場合、5Hzをさしているので、アクティブ・モード(毎時3万6000振動)。
パワーリザーブのポテンシャルを最大限に引き出すため、パーペチュアルカレンダーは省エネ型のジャンピング式を採用。従来のジャンピング式の場合、ムーブメントのテンプに悪影響を及ぼしていたが、それを解消するため新設計の機構を採用。従来に比べ1/4のトルクでカレンダーが切り替わるためテンプへの影響がほとんどない。