2022.07.11

ローマン・ゴティエから「軽量チタン&オールブラック」のスポーツモデル

ローマン・ゴティエ コンティニュアム チタン エディション ツー/自動巻き。径41mm。ブラックチタンケース。ブラックラバーストラップ。5気圧/50m防水。約60時間パワーリザーブ。561万円。世界限定38本。

ブラックチタンの精悍な顔つきと軽量さが話題のローマン・ゴティエ「コンティニュアム チタン エディション ツー」。モデル名の「コンティニュアム」は、「連続したつながり」という意味。時間や空間における連続性、広い意味での継続性という、メゾンの哲学のひとつである、時計の未来についてのビジョンを示している。ケース、ダイヤルにグレード5ブラックチタンを使用することで、一体感をもたせている。ローマン・ゴティエ氏はその意図についてこう語った。

「時計製造の中でよく見るような『囲まれて閉じた円形』より、開かれて風通しのよいダイヤルにしたいと思っていました。ダイヤル上でインデックスを伸ばしたラインは軸に向かって徐々に細くなり、やがてほとんど見えないくらいの点になるというイメージです。これこそ「連続性」という考えを強調しています」。

フィンガーブリッジスタイルに着想を得たムーブメントの設計には、ジュウ渓谷の時計製造の伝統に倣いながらモダンなアプローチを取り入れており、進化する伝統というメゾンのビジョンを体現する仕上がりとなっている。ケースやダイヤルと同様に、ブリッジも軽量のグレード5チタンから作られており、それぞれのブリッジの外側のエッジは二重の面取りが特徴的。ブリッジのフラット面とルビー周りは一段高く縁取りされており、へアライン仕上げが施されている。この縁の内側には、ローマン・ゴティエの工房にいる手作業仕上げのスペシャリストが特別な手彫りの技術を使い、小さな窪みをたくさん彫り込んだような独特の質感を生み出ししている。

ブリッジの下にあるムーブメントのメインプレートには、手作業でフロスト加工を施している。印象的な装飾はブリッジやメインプレートだけに留まらない。メゾンのトレードマークである、面取り加工されたリングを繋げた形状のスポークが特徴の歯車やラチェットホイールには、円形模様の装飾(サーキュラー・グレイニング)が施され、クリックやスネイルカム、ローマンのもうひとつの特長でもあるS字型の溝を持つスクリューは美しいポリッシュ仕上げに。また、主ゼンマイを収めた香箱の蓋には、素晴らしい渦巻状の模様(スネイリング)が施されている。調速機構のわずかにカーブしたアームを持つテンワ、極小の目盛が付いた偏心の補正ネジ、最大剛性のために三角形状になったアンクルなど、ローマン・ゴティエらしい特徴を備えた仕上がりとなっている。

お問い合わせ:ローマン・ゴティエ公式サイト

(構成/TAYA)