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2022.07.21
腕元を格上げしてくれる、モンブランのGMTクロノグラフ
「ニコラ・リューセック」を知っていますか?
それは、1821 年9 月1 日(土)パリの有名なシャン・ド・マルス競馬場から始まった。そこでニコラ・リューセック(1781-1866)は、各馬がゴールラインを通過した瞬間を正確に記録するように設計した、彼の最新の発明品であるタイムキーパーをテスト。リューセックは、フランス国王付きの第6 代目の時計職人だっただけでなく、機会を見極めることに長けていた。当時のパリの競馬は一大事業であり、勝ち馬を科学的に記録できたことは、競馬スポーツに大革命をもたらすことになった。リューセックの装置は、馬がゴールラインを通過するたびに、2 つの回転カウンター上(1 つは分、もう1 つは秒を計測)にインクを一滴落とす固定ペン先を使用したものであった。彼の発明は成功を収め、その数週間後、パリの科学アカデミーに紹介される。アカデミーのメンバーは、この時を計測する装置に魅せられ、この発明を、ギリシャ語で時間を意味する「クロノス」と、書くことを意味する「グラフイン」を組み合わせて、「クロノグラフ」と名付けた。ここに 「クロノグラフ」という言葉が誕生し、二コラ・リューセックは高級時計史に残る「世界初のインククロノグラフの発明者」となったのである。
驚愕クロノグラフ機構で現代に蘇る「ニコラ・リューセック」
2007 年、モンブランは、ニコラ・リューセックの技術を応用し、ユニークな意匠の腕時計を発表。そこでは、リューセックのデザイン構造は、60 秒の経過時間と30 分を表示する、水平に並ぶ2 つのクロノグラフカウンターへと進化していた。回転する針を持つ固定されたカウンターの代わりに、カウンター自体が回転し、2 つのカウンターの間の単一のインデックスマーカーが経過時間を表示するシステムに、世界の腕時計愛好家が熱狂した。
今回の新作は、ステンレススティールと DLCコーティングステンレススティール(500 点限定)の2 モデル。両方共に、オリジナルの装置を称え、インクカラーを想起させるブルーのディテールを持つ、人間工学に基づいた直径 43mm (以前のサイズは 44.8mm)の新たなぺブル型ケースと、オニオン型リューズを装備。
搭載するのは、自社製の自動巻きマニュファクチュール モノプッシャー クロノグラフ ムーブメント MBR200。コラムホイール式を採用し、輪列とクロノグラフのホイール間の接続は、垂直ディスククラッチによって交互に接続および切断され、ほとんど摩耗することなく機能。クロノグラフ作動中に経過時間ディスクがジャンプするのを防いでくれる。8 時位置には人間工学に基づき配置されたモノプッシャーを装備し、高い操作性を誇る。また、時間と日付の迅速なリセットメカニズムは、別のタイムゾーンへと移動する旅行者にとって非常に実用的な機能。これらのインジケーターは、分針の位置に影響を与えることなく、時計回りまたは反時計回りのどちらかにリセットすることが可能だ。
プレートは、ネジ付きの直径 10 mm の大型テン輪で調整され、高慣性モーメントと28,800 A/h(4 Hz)の振動数により、極めて規則的に振動。さらに、テンプ受けがオープンワークのため、振動子の正確な位置合わせが可能になり、最適な耐衝撃性を実現。高い実用性を誇る仕上がりとなっている。
モンブラン スター レガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ リミテッド エディション/自動巻き。径43mm。ブラックDLCコーティングのSSケース。「クル・ド・パリ」模様のブルーの織地ストラップ。5気圧防水。約72時間パワーリザーブ。世界限定500本。104万2800円。
モンブラン スターレガシー ニコラ・リューセック クロノグラフ/自動巻き。径43mm。SSケース。「クル・ド・パリ」模様のブルーの織地ストラップ。5気圧防水。約72時間パワーリザーブ。99万5500円。
お問い合わせ:モンブラン公式サイト
(構成/TAYA)