2022.08.29

オリスの新作パイロットウォッチは「10年間保証の頑強ムーブ」搭載!【機械式タフネスウォッチ選手権#1】

機械式腕時計は、精密機器ゆえ、非常に繊細。ゆえに各社は“いかにして時計に強度を持たせるか”に知恵を絞る。独自に開発したタフネス構造=耐震システム、耐磁システム、防水システムなど発想、機構はさまざま。そんな中でも突出したタフネスを誇る人気モデルとその秘密をご紹介していきます。

【新連載】機械式タフネスウォッチ選手権#1 オリス プロパイロットXキャリバー400

ケースとブレスレットにチタンを採用したオリスの2022年新作「プロパイロットXキャリバー400」。今回はその搭載ムーブに注目だ。

1910年代からパイロットウォッチの開発に携わってきたオリス。1938年に名作パイロットウォッチ「ビッグクラウン」を生み出した同ブランドは、パイロットウォッチの草分け的ブランドと言っても過言ではない。

1938年に誕生したポインターデイト搭載の大ぶりなリューズが特徴的な「ビッグクラウン」。

そんなオリスが2020年に発表した自社製ムーブ「キャリバー400」は、発表当時はダイバーズウォッチ「アクイス デイト キャリバー400」に搭載された。5日間パワーリザーブに加え、品質保証期間がなんと10年(マイオリス登録が条件)。

「キャリバー400」はダブルバレルで5日間のパワーリザーブを誇る。

開発期間に5年を要したこちらのキャリバーは、今年の新作では、ブランドが得意とするパイロットウォッチ「オリス プロパイロットXキャリバー400」に搭載された。

「プロパイロットXキャリバー400」は、シースルーバックから屈強ムーブ「キャリバー400」の動きを観賞することができる。

ケース径は昨今の「小振り」トレンドを押さえた径39㎜。ケース、ブレスレットに軽量なチタンを使用した今モデルは、パイロットウォッチの中でも最強モデルといえよう。

「キャリバー400」のココがタフネス!

①故障知らず:「スライドベアリング」で自動巻きの弱点を解消

オリスのエンジニアたちは、ゼンマイを巻き上げるためのローターの動きを支える「ボールベアリング」に注目。自動巻きのムーブメントの故障の多くがこの個所が原因となっていることを突き止め、より摩擦抵抗の少ない「スライドベアリング」に変更。よりシンプルで巻き上げ効率は高く、摩耗も大幅に軽減させて故障のリスクを下げることに成功。

②磁気に強い:「30以上もの耐磁性パーツ」を使用

現代の腕時計の故障の原因の多くは“磁気帯び”によるものだ。そこで、オリスは耐磁性を高めるため、シリコン製ガンギ車、シリコン製アンクルなど30以上ものパーツを非金属、もしくは耐磁性素材にした。キャリバー400は2250ガウスの高い磁気に一日さらされた後でも日差10秒以内であった。ちなみに最新のISO764基準では200ガウスの磁器に1日さらされた後の日差が30秒以内であれば“耐磁性ムーブメント”とされる。

③高精度&ロングパワーリザーブ:ツインバレルで「5日間パワーリザーブ」

2.5日分のパワーリザーブを有するゼンマイを2つ装備するツインバレルにより、5日間(120時間)パワーリザーブを実現した。またCOSC基準を凌ぐ日差-3~+5秒の高精度を誇る。

「オリス プロパイロットXキャリバー400」はダイヤルカラー3色展開!

オリス プロパイロットXキャリバー400/自動巻き。径39mm。チタンケース&ブレスレット。10気圧(100m)防水。120時間パワーリザーブ。55万円(税込)。

オリス プロパイロットXキャリバー400/自動巻き。径39mm。チタンケース&ブレスレット。10気圧(100m)防水。120時間パワーリザーブ。55万円(税込)。

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オリス プロパイロットXキャリバー400/自動巻き。径39mm。チタンケース&ブレスレット。10気圧(100m)防水。120時間パワーリザーブ。55万円(税込)。

 

お問い合わせ:オリス公式サイト
(構成・文/TAYA)