2022.10.14

チューダーの「SS×YGコンビ」は36㎜、39㎜、41㎜でどう違う? 【人気モデル腕乗せ比べ#3】

昨今の腕時計の「小振り化」トレンドをうけて、ブランド側でも人気モデルのサイズ違いを小刻みにして発表。悩ましいのは、一体どこまで「小振り」なら「控えめ自己主張」をしつつ「地味にならないのか」というところ。そこで、人気モデルのサイズ違いを実際に腕に乗せてみました! 時計の大きさはもとより、外装の作りから機能面まで検証していきます。

人気モデルのサイズ違い腕乗せ比べ#3 チューダー ブラックベイ 31/36/39/41 S&G

チューダー ブラックベイ 31/36/39/41 S&G。左から順にケース径41㎜、39㎜、36㎜。それぞれブラックダイヤルとシルバーダイヤルがある。

チューダーの旗艦コレクションの一つ、ブラックベイ。「スノーフレーク針」、「ガード無しリューズ」など、チューダーの60年以上にわたるダイビングウォッチのDNAを受け継ぐ意匠が人気のコレクションだ。2022年、そのコレクションに新しく加わったのが、スチール&イエローゴールドのコンビモデル「ブラックベイ 31/36/39/41 S&G」。ベゼル、ブレスレットに使用されるイエローゴールドはポリッシュ仕上げで非常に艶やか。また、リューズ部分には、チューダーローズ=バラの紋様が配され、往年のチューダーファンの琴線をくすぐる意匠となっている。ケースサイズは径31㎜、径36㎜、径39㎜、径41㎜の4サイズ。搭載ムーブメントはそれぞれ異なるが、すべてCOSC取得のマニュファクチュールキャリバー。パワーリザーブは、径31㎜のみ約50時間で、あとの3サイズはすべて約70時間。ということで、今回は、約70時間パワーリザーブの3モデルで検証していきたい。

カフスへの収まりが非常に良い「径36㎜」

今回取り上げた3モデルのうち、こちらのモデルが最薄のケース厚5㎜で、シャツの袖口への収まりは最も良い。ヴィンテージウォッチと見まがうほどの小振りサイズであるが、ポリッシュ仕上げのイエローゴールドが非常に効いており、華やかな存在感を放っている。

チューダー ブラックベイ 36 S&G/自動巻き。径36㎜。SS×18KYGケース&ブレスレット。100ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。61万4900円。

搭載するムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5400」。非磁性シリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。

ケース厚は今回取り上げる3モデル中最もスリムな5㎜厚。リューズのトップ部分にはチューダーローズ=バラの紋様があしらわれている。

5列リンクのSS×18KYGブレスレットは「”T-fit”アジャスティングシステム」を採用。工具不要で8㎜の長さを5段階で調節することができる。

チューダー ブラックベイ 36 S&G/自動巻き。径36㎜。SS×18KYGケース&ブレスレット。100ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。61万4900円。
搭載するムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5400」。非磁性シリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。
ケース厚は今回取り上げる3モデル中最もスリムな5㎜厚。リューズのトップ部分にはチューダーローズ=バラの紋様があしらわれている。
5列リンクのSS×18KYGブレスレットは「”T-fit”アジャスティングシステム」を採用。工具不要で8㎜の長さを5段階で調節することができる。

 

控えめリッチな今どきのサイズ感「径39㎜」

控えめになりすぎず、でも声高に主張しないというのが、こちらの「径39㎜」。「U-40㎜」という最近の時計界の流行を押さえたサイズだ。ケース厚は「径36㎜」よりも1.5mm厚い6.5㎜厚。ただ、小振りなケースゆえ、厚みが増しても袖口への収まりは良い。

チューダー ブラックベイ 39 S&G/自動巻き。径39㎜。SS×18KYGケース&ブレスレット。100ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。62万8100円。

搭載するムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5602」。非磁性シリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。

ケース厚は6.5㎜とすこし厚みが増すが、ケースが小径ゆえカフスにも収まるサイズ。リューズのトップ部分には、チューダーローズ=バラの紋様があしらわれている。

5列リンクのSS×18KYGブレスレットは「”T-fit”アジャスティングシステム」を採用。工具不要で8㎜の長さを5段階で調節することができる。

チューダー ブラックベイ 39 S&G/自動巻き。径39㎜。SS×18KYGケース&ブレスレット。100ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。62万8100円。
搭載するムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5602」。非磁性シリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。
ケース厚は6.5㎜とすこし厚みが増すが、ケースが小径ゆえカフスにも収まるサイズ。リューズのトップ部分には、チューダーローズ=バラの紋様があしらわれている。
5列リンクのSS×18KYGブレスレットは「”T-fit”アジャスティングシステム」を採用。工具不要で8㎜の長さを5段階で調節することができる。

 

洗練された適度な主張が好印象の「径41㎜」

今回取り上げる3モデル中一番大振りなサイズではあるが、サテン&ポリッシュが見事に使い分けられたケースデザインは非常に洗練された印象を与える。また厚みも6.5㎜に抑えられ、全体に上品さが漂う。

 

チューダー ブラックベイ 41 S&G/自動巻き。径41㎜。SS×18KYGケース&ブレスレット。100ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。64万1300円。

搭載するムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5601」。非磁性シリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。

ケース厚は「径39㎜」と同じく6.5㎜だが、ケースサイズがアップしている分、ビジネスシャツの袖口からは少し出てしまうが、近年流行の袖の上から着用するスタイルなら全く問題ない。

5列リンクのSS×18KYGブレスレットは「”T-fit”アジャスティングシステム」を採用。工具不要で8㎜の長さを5段階で調節することができるため、「オン・ザ・シャツ」やニットの上から着用する際も重宝する。

チューダー ブラックベイ 41 S&G/自動巻き。径41㎜。SS×18KYGケース&ブレスレット。100ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。64万1300円。
搭載するムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5601」。非磁性シリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。
ケース厚は「径39㎜」と同じく6.5㎜だが、ケースサイズがアップしている分、ビジネスシャツの袖口からは少し出てしまうが、近年流行の袖の上から着用するスタイルなら全く問題ない。
5列リンクのSS×18KYGブレスレットは「”T-fit”アジャスティングシステム」を採用。工具不要で8㎜の長さを5段階で調節することができるため、「オン・ザ・シャツ」やニットの上から着用する際も重宝する。

 

お問い合わせ:チューダー公式サイト
(写真/岸田克法 構成・文/TAYA)

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