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2022.10.21
チューダーの「ぺラゴス コレクション」は39㎜、42㎜でどう違う? 【人気モデル腕乗せ比べ#4】
昨今の腕時計の「小振り化」トレンドをうけて、ブランド側でも人気モデルのサイズ違いを小刻みにして発表。悩ましいのは、一体どこまで「小振り」なら「控えめ自己主張」をしつつ「地味にならないのか」というところ。そこで、人気モデルのサイズ違いを実際に腕に乗せてみました! 時計の大きさはもとより、外装の作りから機能面まで検証していきます。
人気モデルのサイズ違い腕乗せ比べ#4 チューダー「ぺラゴス コレクション」
チューダーのダイバーズウォッチの中でも、最もハイスペックで、ツールウォッチとしての側面が強い「ぺラゴス コレクション」。2012年に誕生したファーストモデルは、チタニウムケースでヘリウム排出バルブを装備し、500m防水を誇った。2015年にはチタニウムケース、ヘリウム排出バルブ、500m防水のハイスペックはキープしたまま、マニュファクチュールムーブメントを搭載した「ぺラゴス」を発表。こちらのモデルは、その年の「ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ」のスポーツウォッチ部門賞を受賞した。さらに2016年には、左リューズの「ぺラゴス LHD」を、2021年にはフランス海軍の戦闘ダイバー部隊と共同開発した「ぺラゴス FXD」を発表。「ぺラゴス FXD」は、減圧不要な深度で潜水するダイバー向けゆえ、防水性能は200mに抑えられているものの、カウントダウン目盛りが刻まれたベゼルを装備したミッションウォッチであった。そして今年発表されたのが、ケース径が39㎜の「ぺラゴス 39」。果たして小振りになってどう変わったのだろうか? 早速、ケース径42㎜の「ぺラゴス」と比較した下のフォトギャラリーをご覧いただきたい。
ケース径42㎜とやや大振りながら、マット仕上げで控えめ顔のプロ仕様ダイバーズ「ぺラゴス」
チューダーのダイバーズの中でも、逆回転防止ベゼル、自動ヘリウム排出バルブを装備し、500ⅿ防水とプロ仕様ダイバーズスペックを誇る「ぺラゴス」。ケース、セラミック製ベゼルインサート、ダイヤルなどはマット調に仕上げられている。ゆえに、ケースサイズは径42㎜、厚みも14.3㎜とやや大振りながら、控えめな印象。
ペラゴス/自動巻き。径42㎜。チタニウムケース&ブレスレット(ラバーストラップ、予備のエクステンション部品が付属)。500ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。57万6400円。
搭載ムーブメントはCOSC取得のマニュファクチュールキャリバー「MT5612」で約70時間パワーリザーブ。耐磁性に優れるシリコン製バランススプリングを搭載。“MT”は“Manufacture TUDOR”(マニュファクチュール チューダー)の略称。COSCではムーブメントの状態で日差-4秒~+6秒が基準だが、こちらのムーブメントは、さらに高い水準、すなわち腕時計として組み上げられた状態での日差-2秒~+4秒をクリアしている。
ケース厚は14.5㎜とダイバーズとしては標準的なサイズ感。腕元での迫力も満点だ。ケースサイド9時位置に自動ヘリウム排出バルブを装備し、飽和潜水にも対応。
チタニウム製ブレスレットにスチール製フォールディングクラスプ&セーフティキャッチにくわえ、チューダーが独自開発し特許を取得したブレスレット延長システムを搭載。自動調整可能スプリングメカニズムにより、水圧によってブレスレットが伸縮する。
ケース径39㎜で、サンレイサテン仕上げのベセル&ダイヤルが華やかな「ぺラゴス 39」
ケース径39㎜は非常に袖口の収まりが良い。フルサテン仕上げのマットなケースに対し、ダイヤル、セラミック製ベセルインサートはサンレイサテン仕上げ。光の具合で「キラッ」と輝くエレガントな佇まい。「ぺラゴス」に搭載されていた3時位置の日付表示はなくなり、すっきりとした顔つきに。アプライドインデックスは、発光性セラミック混合物を用いたモノブロックを採用。側面も発光するため、小径ながら非常に高い視認性を誇る。
ぺラゴス 39/自動巻き。径39㎜。チタニウムケース&ブレスレット(ブラックラバーストラップ、ダイバーズエクステンションパーツが付属)。200ⅿ防水。約70時間パワーリザーブ。53万7900円。
COSC取得のマニュファクチュール キャリバー「MT5400」を搭載。非磁性のシリコンバランススプリングを装備し、パワーリザーブは約70時間。腕時計として組み上げられた状態で日差-2秒~+4秒とCOSC基準よりも高い精度を達成している。
ケース厚はスリムになって11.8㎜。カフスにもすっと収まる程よいサイズ感。防水性能は、200ⅿ防水。逆回転防止ベゼル、国際標準化機構(ISO)が定めるダイバーズウォッチ規格を満たした本格仕様となっている。「ぺラゴス」にあったヘリウム排出バルブは今作では省略されている。
着用者自身が8㎜の長さを5段階で調整することができる「“T-fit” クイックアジャストクラスプ」を装備。またウエットスーツの上からも着用できるよう25㎜のエクステンションリンクを装備している。