2023.01.06

【CEOに伺った!】ユンハンスの新作スポーツクロノはココがすごい!

ユンハンスから1970年代デザインの復刻モデル「1972 コンペティション」が登場。その歴史と魅力について来日した同社のマティアス・ストッツCEOに聞いた。

マティアス・ストッツCEO/1969年、ドイツ・フライブルク生まれ。時計製造・修理士としてキャリアをスタートし、1990年代にトゥールビヨンやスケルトンクロックなどを製作。精密工学の教員などを経て2007年にユンハンス代表取締役に就任。‘09年にマン・オブ・ザ・イヤーを受賞。

‘70年代レトロスタイルはそのままに現代アレンジで装着性を高めた復刻作

【CEOに伺った!】ユンハンスの新作スポーツクロノはココがすごい!

1972 コンペティション/1972年、ミュンヘンオリンピックに合わせて発表したモデルのデザインを復刻。楕円形ケースの12時位置にリューズ&プッシュボタンを備えた“ブルヘッド”スタイルなどを忠実に再現した。自動巻き。41×45.5㎜。SSケース。カーフストラップ。10 気圧防水。限定1972本。39万6000円。

ユンハンスの新作「1972 コンペティション」のオリジナルは、1972年開催のミュンヘンオリンピックに合わせて同社が製作したクロノグラフである。このモデルが誕生した背景についてストッツCEOはこう語る。「わが社には陸上競技用の計測機器メーカーとして100年以上の歴史があります。1920年代の懐中型ストップウォッチに始まり、‘60〜‘70年代には誤差0.1秒以内という当時としては画期的な精度のゴール判定システムを開発しました。その高い技術力が評価され、’72年ミュンヘンオリンピックの公式タイムキーパーを務めたのです」。
そのオリジナルモデルの誕生50周年を記念し、今年、復刻モデルが発表された。新作ではオリジナルの‘70年代レトロな楕円形ケースや、リューズとプッシュボタンを上側に備える“ブルヘッド”スタイル、オレンジの縦並び2カウンターを配した文字盤デザインなどを忠実に再現。一方で現代的なアレンジも忘れていない。「裏蓋が人間工学に基づくカーブ形状となり、サイズ感はそのままにケース全体が軽量なつくりとなっています。また、その裏蓋からスムーズに繋がる一体型ストラップも、快適な装着感を保証しています」。

誕生年にちなんで限定1972本でリリースされる「1972 コンペティション」。スポーツ計時における名門としてのユンハンスの歴史が味わえる1本だ。

最新技術で蘇った「1972 コンペティション」はこだわりのディテール満載!

最大の特徴となる“ブルヘッド”仕様のリューズ&プッシュボタン。日本では“ツノクロノ”とも呼ばれる特殊スタイルだが、操作性を考慮して2つのボタンが1時・11時位置に設置されている。

12時と6時位置で微妙に傾斜をつけた楕円形のケース。これによりアンスラサイトベースにオレンジの2カウンターを設けた文字盤が見やすく、計測も読み取りやすいスタイルとなる。

時計の裏側には、人間工学に基づいてデザインされた流線形のケースバックを装備。緩やかにカーブしたフォルムが手首に絶妙にフィットする。また限定品の証となるシリアルナンバーも刻まれる。

最大の特徴となる“ブルヘッド”仕様のリューズ&プッシュボタン。日本では“ツノクロノ”とも呼ばれる特殊スタイルだが、操作性を考慮して2つのボタンが1時・11時位置に設置されている。
12時と6時位置で微妙に傾斜をつけた楕円形のケース。これによりアンスラサイトベースにオレンジの2カウンターを設けた文字盤が見やすく、計測も読み取りやすいスタイルとなる。
時計の裏側には、人間工学に基づいてデザインされた流線形のケースバックを装備。緩やかにカーブしたフォルムが手首に絶妙にフィットする。また限定品の証となるシリアルナンバーも刻まれる。

 

「マイスター」シリーズに小ぶりでユニセックスな3針モデルも!

「マイスター」シリーズに3針自動巻きのニューモデルが追加された。直径35㎜と小さめサイズのため男女を問わず着けることができ、文字盤もホワイト、アンスラサイト、ライトローズの3つのカラーがエントリーした。

直径35㎜、厚さ10.1㎜と小ぶりで薄型の新作マイスター。ミニマルなデザインと落ち着いた色合いが腕もとをエレガントに見せてくれる。

マイスター ファイン クライネ オートマティック/直径35㎜の小ぶりサイズに、スリムな針と細長いインデックスの繊細なデザインが調和した1本。ドーム型文字盤の6時位置にユンハンスロゴ、3時位置に日付表示を配置。Cal.J800.1搭載。自動巻き。SSケース。カーフストラップ。5気圧防水。20万4600円。

マイスター ファイン クライネ オートマティック/マットライトローズ仕上げの文字盤とオーベルジーヌカラーのストラップの組み合わせ。ドーム型文字盤の6時位置にユンハンスロゴ、3時位置に日付表示を配置。Cal.J800.1搭載。自動巻き。径35㎜。SSケース(ゴールドPVD)。カーフストラップ。5気圧防水。22万4400円。

マイスター ファイン クライネ オートマティック/マットアンスラサイト仕上げの文字盤とローズカラーのストラップの組み合わせ。ドーム型文字盤の6時位置にユンハンスロゴ、3時位置に日付表示を配置。Cal.J800.1搭載。自動巻き。径35㎜。SSケース。カーフストラップ。5気圧防水。20万4600円。

マイスター ファイン クライネ オートマティック/直径35㎜の小ぶりサイズに、スリムな針と細長いインデックスの繊細なデザインが調和した1本。ドーム型文字盤の6時位置にユンハンスロゴ、3時位置に日付表示を配置。Cal.J800.1搭載。自動巻き。SSケース。カーフストラップ。5気圧防水。20万4600円。
マイスター ファイン クライネ オートマティック/マットライトローズ仕上げの文字盤とオーベルジーヌカラーのストラップの組み合わせ。ドーム型文字盤の6時位置にユンハンスロゴ、3時位置に日付表示を配置。Cal.J800.1搭載。自動巻き。径35㎜。SSケース(ゴールドPVD)。カーフストラップ。5気圧防水。22万4400円。
マイスター ファイン クライネ オートマティック/マットアンスラサイト仕上げの文字盤とローズカラーのストラップの組み合わせ。ドーム型文字盤の6時位置にユンハンスロゴ、3時位置に日付表示を配置。Cal.J800.1搭載。自動巻き。径35㎜。SSケース。カーフストラップ。5気圧防水。20万4600円。

ユンハンスの創業者生誕200年記念モデルにも注目!

1823年1月1日にドイツ・シュヴァルトヴァルトに生まれた、ユンハンスの創業者エアハルト・ユンハンス。その生誕200年を記念した18Kゴールドケースモデルが2種、各200本限定で登場。文字盤の12時位置のロゴは、1910年のヒストリカルな書体のものを採用。また、一見するとバーインデックスに見えるアワーマーカーは、よく見ると特別に細いローマ数字になっている。

サファイアクリスタル製のケースバックには、創業者の手書きのサインが入り、ローターベアリングのカバーにはエアハルト・ユンハンスのポートレートが刻印されている。

 

マイスター ファイン オートマティック エディション エアハルト/自動巻き。径39.5mm。18KWGケース。レザーストラップ(尾錠は18KWG)。3気圧防水。最大38時間パワーリザーブ。世界限定200本。148万5000円。

マイスター ファイン オートマティック エディション エアハルト/自動巻き。径39.5mm。18KYGケース。レザーストラップ(尾錠は18KYG)。3気圧防水。最大38時間パワーリザーブ。世界限定200本。148万5000円。

マイスター ファイン オートマティック エディション エアハルト/自動巻き。径39.5mm。18KWGケース。レザーストラップ(尾錠は18KWG)。3気圧防水。最大38時間パワーリザーブ。世界限定200本。148万5000円。
マイスター ファイン オートマティック エディション エアハルト/自動巻き。径39.5mm。18KYGケース。レザーストラップ(尾錠は18KYG)。3気圧防水。最大38時間パワーリザーブ。世界限定200本。148万5000円。

 

お問い合わせ:ユンハンス公式サイト
取材・文/岡崎隆奈 構成/TAYA