2023.02.02

LVMH WATCH WEEK 2023 in シンガポール 新作時計速報 Part4

ウブロ、ゼニス、タグ・ホイヤー、ブルガリ

LVMHグループの新作が一挙に登場!

シンガポールで開催された「LVMH WATCH WEEK 2023」。人気ブランドが発表したばかりの新作モデルを、全4回にわたりご紹介!

ブルガリの新作

絶対的なブルガリのアイコン

イタリア語で蛇を意味する「セルペンティ」は、ブルガリを代表する人気コレクション。蛇の頭を模した時計ケースに、しなやかにフィットするブレスレット。生命力を象徴する神秘的な生き物をモチーフに、ブルガリは永遠の美を追求してきた。

「セルペンティ トゥボガス インフィニティ」は、ダイヤルにスノーセッティングダイヤモンド、ベゼルにもダイヤモンドをセット。手首に“巻きつける”ブレスレットにも、流れるようなラインでダイヤモンドが輝く。新作には、シングルツアーとダブルツアーの2種類が用意されている。

「セルペンティ トゥボガス インフィニティ」。クォーツ。径35㎜。18KRG×DIAケース&ブレスレット。3気圧防水。右1170万4000円。左904万2000円。2023年4月発売予定。

「セルペンティ トゥボガス」に着想して2019年に誕生した「セルペンティ セッドゥットーリ」からも、新作が登場。第二の皮膚と言いたくなる着け心地を実現する六角形の「スカリエ(鱗)ブレスレット」に、ブラックラッカー仕上げの艶やかなダイヤルが組み合わされた。

「セルペンティ セッドゥットーリ」。クォーツ。径33㎜。3気圧防水。(右)18KRG +SSケース&ブレスレット。116万6000円。(左)SSケース&ブレスレット。68万2000円。

問い合わせ ブルガリ

 

ウブロの新作

ブレスレットの最後まで「レインボー」を徹底

ウブロはスイスを代表するウォッチマニュファクチュールだが、実はジェムセッティングを行う工房も自社内に備えている。その技術の高さを証明した最新作が、ビッグ・バン インテグレーテッドから登場した2つのレインボーモデルである。

「ビッグ・バン インテグレーテッド キングゴールド レインボー」。自動巻き。径42㎜。18Kキングゴールドケース&ブレスレット。10気圧防水。2157万1000円。

インデックスの色の変化に合わせたベゼルのカラーストーン(ルビー、ピンクサファイア、アメジスト、ブルーサファイア、ブルートパーズ、ツァボライト、イエローサファイア、オレンジサファイア)も見事だが、ビッグ・バン専用のブレスレット「インテグレーテッド」全面のパヴェセッティングも圧巻。ケースとベゼルには176個、ブレスレットにはなんと、748個(3針)または768個(クロノグラフ)のカラーストーンが、それぞれセッティングされている。

「ビッグ・バン インテグレーテッド タイムオンリー キングゴールド レインボー」。自動巻き。径40㎜。18Kキングゴールドケース&ブレスレット。10気圧防水。2021万8000円。

ジェムストーンがブレスレットの一番最後のコマまで、しっかりとセッティングされているところに、ウブロの誠実さを感じる。従来の18K5Nゴールドより赤みの美しいウブロ独自の18Kキングゴールドの存在感も、これらのジェムストーンの輝きに引けを取らない。一方、ダイアルの地板や日付表示、目盛りの入るフランジなどはシックなブラックカラーで統一され、「レインボー」の鮮やかな彩りを最大限に際立たせている。

ブレスレットの最後のピース、バックルに至るまでレインボー仕様のカラーストーンを贅沢にジェムセッティング。

問い合わせ LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ

 

ゼニスの新作

控えめサイズ&パステルカラーの「36㎜」と

極限の自然に挑む「グレイシャー」

ゼニスのデファイ スカイラインは、面を巧みに組み合わせた多面カットの美しいケースが秀逸。その存在感は、小さくなっても変わらない。コレクション初のユニセックスサイズ、36㎜のデファイ スカイラインは、日本人好みの小ぶりなサイズ感に、新色のパステルカラーを組み合わせている。ポリッシュ仕上げとサンブラッシュ仕上げを使い分けたメタリックな文字盤は、グリーン、ピンク、ブルーの3種類。ブレスレットに加え、それぞれの文字盤カラーに合わせたラバーストラップが付属し、クイックストラップチェンジ機構の搭載により、簡単に付け替えることができる。

「デファイ スカイライン」。自動巻き。径36㎜。SSケース&ブレスレット。10気圧防水。左からブルー、グリーン、ピンクダイアル。各107万8000円。

過酷な自然環境に立ち向かうデファイとして生まれた「デファイ エクストリーム」。2021年に砂漠をイメージした「デファイ エクストリーム デザート」を発表したが、その対極とも言える新作「デファイ エクストリーム グレイシャー」が誕生した。時計全面で表現されているのは氷で覆われた白一色の世界。プッシュボタンのプロテクターと、ベゼルのリングには、パワーストーンとして人気の高いカルセドニーが採用されている。一つ一つ繊維構造や色合いが微妙に異なり、限定50本の1本1本が1点モノ。またクロノグラフのカウンターには透明のサファイアクリスタルが使われ、そこにフロスト仕上げを施すことで半透明に。リアルな氷の世界を表現している。

「デファイ エクストリーム グレイシャー」。自動巻き。径45㎜。チタンケース&ブレスレット。20気圧防水。世界限定50本。301万4000円。

チタン製ブレスレットの他に、写真のホワイトラバーストラップとベルクロストラップの2本が付属する。

問い合わせ ゼニス

 

タグ・ホイヤーの新作

アスリートから都会のビジネスマンまで

3種類のコネクテッドを発表

高級時計ブランドが手がけるコネクテッドウォッチとして、大きな成功を収めているのが2015年に誕生したタグ・ホイヤーのコネクテッドウォッチである。シンガポール開催のWATCH WEEKでも、同時に3種類のコネクテッドウォッチが発表され、同社のこのコレクションへの期待度の高さが窺える。

一つ目は、ゴルフ仕様。2019年に登場したゴルフエディションに、チタンケースの42㎜モデルが加わった。コネクテッド史上、最軽量となるモデルは、グレード2のチタインケースにブラックDLC加工を施し、全身ブラックに仕立てられている。機能面も、大幅にアップグレード。フルショットトラッキング機能を搭載し、時計に触ることなくスコアを記録することができるため、プレーヤーはゴルフだけに集中できるという。

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E4 ゴルフエディション」。クォーツ。径42㎜。チタンケース。ホワイトラバーストラップ(ブラックレザーストラップ付属)。5気圧防水。30万2500円。

2つ目の新作コネクテッドは、スポーツエディション。あらゆるアスリートに向けたモデルだ。2023年2月中旬に予定しているソフトウェアのアップデートで、新たな「トレイル&ハイキング」アプリケーションがリリースされる。気圧計のメリットを活かしたこの新機能により、セッション中の最低高度と最高高度などを補助スクリーンで確認することができる。またラバーでカバーされたリューズによって、指がかりのよさも大幅に向上している。

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E4 スポーツエディション」。クォーツ。径45㎜。チタンケース。ラバーストラップ(ブルー、オレンジ、レッドの3色展開)。5気圧防水。31万3500円。

最後のコネクテッドは、最初のゴルフエディションの、いわば都会版。ケースは同じくオールチタン製で、コネクテッド史上最軽量。フィットネスやヨガのセッションの記録、ウェルネストラッカーによる毎日のアクティビティ追跡など、活動的なライフスタイルを送る現代人の、力強いパートナーとなるモデルだ。

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E4」。クオーツ。径42㎜。チタンケース。ブラックラバーストラップ。5気圧防水。28万6000円。

問い合わせ タグ・ホイヤー

(文・構成/市塚忠義)