2023.02.17

カール F. ブヘラの 渋すぎるオールブラック軍団!

ヨーロッパの都市部やショッピング街を旅したことがある人なら、必ず一度は目にしたことがあるであろう高級時計宝飾店、ブヘラ。そのオリジナル・ブランドがカール F. ブヘラである。今年2023年は、ブランドの創業135周年。記念すべき新作第一弾は、なかなか趣向を凝らしたオールブラック軍団「CFBカプセルコレクション」だ!

5本で構成される特別モデルは、ダイヤルからケース、ストラップに至るまでブラック一色で統一。うち3本の数量限定モデルはケースに同社初のフォージド・カーボンを採用している。トゥールビヨンを搭載した「マネロ トゥールビヨン ダブルペリフェラル ブラック」は、ムーブメントのペリフェラル(外周)で回転するローターのおかげで、中に浮いたように見えるトゥールビヨンのケージを遮ることがない。

「マネロ トゥールビヨン ダブルペリフェラル ブラック」。自動巻き。径43.1㎜。フォージドカーボンケース。「カーボン」テクスチャーのラバーストラップ。世界限定30本。902万円。

自社製キャリバー、CFB T3000。COSC認定クロノメーター。65時間パワーリザーブ。

「マネロ ペリフェラル パーペチュアルカレンダー ブラック」は、日付、曜日、月、ムーンフェイズ表示と搭載し、その調整が2100年まで不要という永久カレンダーモデルだ。ムーンフェイズを構成するのは、美しく輝くアベンチュリンと月の表面を手彫りで表現したホワイトゴールド製のディスク。オールブラックにひときわ映えるロマンティックな仕様だ。

「マネロ ペリフェラル パーペチュアルカレンダー ブラック」。自動巻き。径41.6㎜。フォージドカーボンケース。「ミルキーウェイ」テクスチャーのラバーストラップ。世界限定88本。539万円。

自社製キャリバー、CFB A2055。COSC認定クロノメーター。55時間パワーリザーブ。

「マネロ ペリフェラル ビッグデイト ブラック」は、ダイヤルの11時位置に大きなビッグデイト表示を搭載。一枚のディスクではなく、一の桁と十の桁の、独立した2枚のディクスを組み合わせることで、視認性に優れる大きな日付表示を可能にしている。3時位置のパワーリザーブ表示、9時位置の曜日表示、6時位置のスモールセコンドとのバランスも絶妙だ。

「マネロ ペリフェラル ビッグデイト ブラック」。自動巻き。径41.6㎜。フォージドカーボンケース。「ブラッシュ」テクスチャーのラバーストラップ。世界限定188本。341万円。

自社製キャリバー、CFB A2011。COSC認定クロノメーター。55時間パワーリザーブ。

ここまでの3本同様、カプセルコレクションに位置付けられる特別モデルでありながら、数量限定ではないモデルは2本。ケースはSSケースをDLC加工でブラックに仕上げている。「マネロ フライバック ブラック」は、同社の人気No.1モデルのオールブラック版。マットなブラックラッカー仕上げのダイヤルに初のブラックケースを組み合わせ、やはりシリーズ初のラバーストラップが装着されている。

「マネロ フライバック ブラック」。自動巻き。径43㎜。DLC加工のSSケース。「ピラミッド」テクスチャーのラバーストラップ。125万4000円。

キャリバー、CFB 1970。フライバック・クロノグラフ搭載。42時間パワーリザーブ。

カール F. ブヘラのコレクションの中でも、非常にコストパフォーマンスの高いモデルとして有名なのが、クロノグラフにビッグデイト、アニュアルカレンダーを搭載したコンプリケーションモデル。カプセル・コレクション最後の5本目「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ブラック」は、その多機能モデルをオールブラック化。クラシックな印象であった時計が一転、都会的なモダンな印象に生まれ変わった。

「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ブラック」。自動巻き。径41㎜。DLC加工のSSケース。「クル・ド・パリ」テクスチャーのラバーストラップ。138万6000円。

キャリバー、CFB 1972。クロノグラフ、アニュアルカレンダー、ビッグデイト搭載。42時間パワーリザーブ。

問い合わせ カール F. ブヘラ

(文・構成/市塚忠義)