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2023.06.26
超スパルタン仕様、なのにスタイリッシュ! ジンの新作ダイバーズ軍は、個性派揃いだ
ジンだけのブロンズケースとスクラッチダイヤルに注目!
ジンの時計がいったん気になってしまうと、他のブランドが途端に目に入らなくなってしまう……。それだけジンの時計には、のめり込むと抜け出せなくなるほど「マニア向け」の仕様が備わっている。今年発表された新作も、こだわりのスペックが満載だ。本格ダイバーズモデルを中心に、個性派のラインナップを紹介していきたい。
まずは限定300本のブロンズケースモデル。美しいブロンズケースは、単なるブロンズケースにとどまらず、やはり「ジン仕様」になっている。「ゴールドブロンズ125」と名付けられたブロンズは、8分の1がゴールド無垢。特許申請中のブロンズ合金は、不純物が少なく耐食性も向上している。また金を配合することで酸化のスピードが「緩やか」になり、程よいビンテージ感をキープしたい人には、理想的な新ブロンズ素材と言えるだろう。
組み合わされたダイヤルは、ただいま人気急上昇の「スクラッチ加工ダイヤル」。職人が1点1点手作業で「傷」をつけていくダイヤルは、全てがユニークピース。ブラウンとグレーの中間のような色味は、岩肌のような質感もあり、ブロンズケースと完璧なる相性を見せている。
2本目の新作も、ブロンズ繋がり。「ゴールドブロンズ125」を回転ベゼルに組み合わせたチタンとのコンビモデルで、こちらは限定ではなくレギュラーモデルとなる。ブロンズ素材についてもう少し説明すると、ジン独自のブロンズは通常の銅と錫に加えゴールドを12.5%混合。一般的なブロンズ素材であれば添加物として混ざり込む他のあらゆる金属を、0.002%未満の検出限界値まで排除しているという。またブロンズに黒ずみが発生した場合には、専用クロスを使って落とすことも可能だ。
このコンビモデルは、上のフルブロンズモデルとケースサイズは全く同じ。ケース径は41㎜、厚さは12.3㎜となっているが、重量はこちらの方がチタンの分だけ軽量化され、58g(上のフルブロンズは73g、ともにベルトを除く)となっている。ブラックダイヤルはつや消しで、チタンケース、ブロンズベゼルもマット仕上げ。時計全体に見事な一体感が生まれている。
最後の1本は、上の2本と同じ「T50」シリーズの新作。純粋にダイバーズウォッチを堪能したい人には、おすすめのモデルだ。「T50」シリーズは、全モデルが500m防水機能を備える。これだけの高い防水性がありながらも、非常にコンパクトでスリム。スーツスタイルに合わせたとしても、全く違和感はないだろう。
しかしスペックはやはりプロ仕様で、例えば回転ベゼルは横からビス留めした特殊結合方式を採用。不意な衝撃で外れることはない。さらにこの回転ベゼルは、ベゼルを上から押し込んだ状態でないと回すことができない。この誤回転防止構造によって、ダイバーの安全を確保。分針と回転ベゼルの三角マークだけブルーに光る(時針と各インデックスはグリーン)のも、プロ仕様を強く意識した作りと言えるだろう。もちろんジンのお家芸であるArドライテクノロジーも搭載し、時計は常にベストコンディションに保たれる。
お問い合わせ:ジン公式サイト
文・構成/市塚忠義