2023.10.13

【フライバック】基本機能おさらい解説vol.4「動画で魅せる時計図鑑」

クロノグラフ秒針が瞬時にゼロに戻って再計測をスタート!!

【フライバック機構】

ロンジン スピリット フライバック

複雑飛行にマストだった連続計測をシンプルに

「西へ30秒……第一目標確認、続いて北西にターンして40秒……第二目標確認、次に……」。現在のように電子デバイスが未発達だった20世紀初期、パイロットたちは地図と時計を頼りに飛行していたという。通常のクロノグラフはスタート、ストップ、リセットと3回の動作を要する。さらに再スタートさせるとなると計4回。連続計測が必要な複雑飛行の際に、4操作をこなしていては間に合わない場合も多い。そこで開発されたのがワンプッシュにて再計測が可能なフライバック式。今回使用した時計は、制御パーツにコラムホイールを採用しており、軽いボタンタッチが特徴だ。4時位置ボタンのひと押しにてスパッと帰零し直ちに再始動するサマは、なんとも軽快で心地よい。

【ロンジン スピリット フライバック】飛行時代の黎明期である1920年代から連綿とフライバック付きクロノグラフの開発を行ってきたロンジン。そのヘリテージをモダンに進化させたパイロットスタイルの高機能クロノグラフモデルが2023年に登場。シリコン製のひげゼンマイを用いた耐磁ムーブメントは、COSC認証を得た高精度のクロノメーター。SSケース。径42mm。自動巻きcal.L791.4(パワーリザーブ約68時間)搭載。10気圧防水。69万4100円。

 

クロノグラフを作動させるには、まず2時位置のプッシュボタンを押す。そしてストップさせる場合もこのボタンを押して停止させる。

 

クロノグラフをリセットする場合、4時位置のボタンを押す。フライバックさせる場合は2時位置ボタンで作動させつつ、動作中にこの4時位置ボタンを押して再計測に入る。

 

ロンジン スピリットシリーズ初となるシースルーバック。そのサファイヤバックからは地球模様のローターに加え、制御の要であるブルーのコラムホイールが見て取れる。

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お問い合わせ:ロンジン公式サイト

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動画撮影/岸田克法 文/長谷川 剛(TRS)