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2023.11.09
着けて納得インプレッション! ブライトリングのアベンジャーがフルリニューアル
ブライトリングの武骨コレクション
ファンならお気づきだと思うが、ブライトリングのトップがシュナイダー家からジョージ・カーン新体制になってから、まだ本格的にメスの入っていないコレクションがあった。それが「アベンジャー」コレクションである。ゴツゴツと武骨で力強いパイロットウォッチ。エッジの効いたライダーダブは、以前のブライトリングを最も象徴しているモデルと言ってもいいだろう。
カリスマ経営者は、ブライトリングの人気モデルに、どのようなモデルチェンジを加えるのか。その回答が「新・アベンジャー」の発表で、ついに明らかとなった。今回発表されたのは全部で11モデル。限定モデルはなく、全てがレギュラーモデルとなる。ケースは通常のSSケースに加え、クロノグラフモデルにはブラックセラミックのケースも用意されている。
新アベンジャーコレクションは、大きく3つのモデルから構成される。クロノグラフ、GMT、そして3針のオートマチックである。クロノグラフとGMTはケース径が44㎜、3針モデルは径42㎜となり、以前のモデルと比べると一回り小さくなった。またクロノグラフモデルにおいては、シリーズ初となるシースルーバックが採用されている。その理由は明確で、搭載ムーブメントが、キャリバー23から自社製のキャリバー 01に変更されている。
ブライトリング製品において、最も手の届きやすい価格帯が魅力だったアベンジャーのクロノグラフも、これでついに100万円オーバーとなったが、それでも自社製クロノグラフムーブメント搭載モデルの中では、エントリー価格を実現している。
ダイヤルカラーでは、これまでのイメージを一新。特にSSケースのクロノグラフは、小さなインダイヤルこそブラックだが、ベースになっているのはブルー、グリーン、サンドカラーで、その色合いがどれも絶妙。いまの時代感にぴたりとマッチした、とてもオリジナリティの高いカラーリングとなっている。またセラミックケースのクロノグラフでは、スポーティなカーボンダイヤルと、目の覚めるようなイエローダイヤルをセット。
ブライトリングは早くから(1930年代、3代目ウィリー・ブライトリング時代から)、パイロット・ウォッチの開発を専門とするユイット・アビエーション部門をブランド内に設立していたブランドである。その実力の高さは、現在でもスイス空軍のアクロバットチーム「パトルイユ・スイス」の、腕の上で証明されている。
ブライトリングのパイロット・ウォッチは、紛れもなく「本物」。新生アベンジャーは、そんなハードな仕様を守りつつも、都会を生き抜くビジネスパーソンにも似合うスタイリッシュさを手に入れた。
お問い合わせ:ブライトリング公式サイト
文・構成/市塚忠義