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2024.02.16
ベル&ロスの「CYBER(サイバー)」が、BR 03ケースからも登場
程よいサイズ感の新感覚スケルトン

「BR 03 CYBER CERAMIC」。自動巻き。ケース幅42㎜。セラミックケース。ラバーストラップ。50m防水。世界限定500本。199万1000円。
ベル&ロスの「CYBER(サイバー)」シリーズといえば、スクエアケースに身を包んだスカルデザインのイメージが強い。真っ黒のセラミックケースに浮かんだようなスカルの動き(リューズを巻くとスカルの下顎が動く)に、度肝を抜かれた人も多いだろう。
これまでの「CYBER」シリーズは、BR 01ケースがベースだったので、ケースサイズは46㎜と大型。最高にクールだけど、自分にはちょっと「攻めずぎか」と感じていた人がいたなら、これから紹介する最新「CYBER」は、かなり魅力的なはずだ。
新作「BR 03 CYBER CERAMIC」は、モデル名からわかるようにケースのベースは、BR 03。つまりBR 01 より一回り小さい42㎜ケースが採用されている。BR 03は、現在ではベル&ロスの主要サイズ。より身近に感じられるサイズ感となった。
しかし「BR 03ベース」と言ったのは、あくまでもサイズ感に限った話。ケースのディテールや形状は、通常のBR 03ケースとはまるで異なり「CYBER 」シリーズならではの、特別仕様がふんだんに採用されている。
最大の見どころは、時計全体に施された「ファセット加工」だ。「スピード、音、光を表現している」と、デザイナーのブルーノ・ベラミッシュ氏が語るように、この時計では、ステルス航空機を思わせる鋭角的なデザインが採用されている。
角形のケースは、8面のファセット加工によって傾斜がもたらされ、その面と傾斜は、その先のサファイアクリスタル風防にも、同様に取り入れている。この傾斜によって、時計に見事な一体感が生まれており、実際よりもさらにコンパクトに見せる効果もあるのだろう。
搭載される自動巻きムーブメント、BR-Cal.383は、その主要部分がスケルトン加工されており、さらに基本輪列を繋ぐブリッジなどには、ケース同様のファセット加工をデザイン。このラインとファセットは「デジタルアートを強く意識したもの」とも、ベラミッシュ氏は、明かしている。
存在感のある独自の角形ケースは、マットブラックのセラミック製で、ステルス機さながら光の反射を抑えるため、悪目立ちすることはない。逆に12個のバーインデックスは、光沢のあるブラックとし、視認性も高められている。
機械式時計のメカニズムを知る楽しみに加え、ベル&ロスのセンスの高さと、これからのメゾンとしての方向性を強く感じられる特別なモデル「BR 03 CYBER CERAMIC」は、世界500本の限定モデルとなる。
お問い合わせ:ベル&ロス公式サイト
文・構成/市塚忠義