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2024.03.25
カール F. ブヘラの人気モデルに日本限定モデル登場
日本とスイスの国交160周年を祝うロイヤルブルー
カール F. ブヘラの「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル」といえば、時計ファンの間では、非常にコストパフォーマンスの高いモデルとして知られている。クロノグラフにアニュアルカレンダーという複雑機構に加え、ビッグデイトまで搭載。それでいて極めて戦略的な価格を実現している、今どき希少な存在だ。
発表は、2019年。創業130年の節目に、かつての傑作アーカイブを再評価した新コレクション「ヘリテージ」の第一弾として誕生した。選ばれたのは、195o年代製造の2つ目クロノグラフ。モデル名にある「バイコンパックス」とは、ずばり2カウンターのこと。
このモデルが魅力的なのは、単なる懐古趣味に留まらず、ビッグデイト式のアニュアルカレンダーに進化させている点。コンビモデル、ミントグリーンやオールブラックモデル、スモークグレーなどのバリエーションが次々と誕生。勢いのよさは、人気の高さの証明と言えるだろう。
そのカール F. ブヘラの新定番モデルに、またひとつ希少な日本限定モデルが加わった。それが写真の「ヘリテージ バイコンパックス アニュアル ジャパン」である。今年2024年は、日本とスイスの国交樹立160周年。その記念すべき年を88本の限定モデルで祝う。
そもそも日本とスイスの交流は、開拓者精神にあふれるスイスの時計製造業者によって拓かれた。日本とスイスを結びつけたのは、紛れもなく「時計」なのである。スイスの高級時計がきっかけとなり、1864年に修好通商条約を締結した。
その友好関係の証にカール F. ブヘラが選んだのは、創業地ルツェルン州のシンボルカラーであるブルーを象徴する「ロイヤルブルー」。ダイアル外周のタキメータースケールと、2つのサブダイアルに、高貴なブルーカラーを採用した。
いまさら説明不要かもしれないが、アニュアルカレンダーとは、大と小の月を自動で読み取る機能で、日付修正は年に一度だけという優れもの。こうした実用性の高さに加え、メタルのブレスレットにはクイックリリースシステムが採用されており、付属するレザーストラップに簡単に交換することもできる。こうしたきめ細やかな配慮、そして精密さの追求は、日本とスイスの両国に共通する精神であり、昔から受け継がれてきた文化なのだろう。
お問い合わせ:カール F. ブヘラ公式サイト
文・構成/市塚忠義