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2024.04.18
Watches and Wonders Geneva 2024 速報! Part.1
4月9日からスイス・ジュネーブ空港近くのパレクスポで開催された「Watches & Wonders Geneva 2024」。今年はようやく、時計Begin編集部も取材に行ってまいりました! 主に会場内でお披露目となった約40ブランドの新作を、数回に分けてお届けします。
Cartier カルティエの2024新作
カルティエの控えめなエレガントを体現したかのような1本。クロノグラフのスタート、ストップ、リセットをリューズ同軸のプッシュボタン一つで行う、横2つ目のクロノグラフだ。搭載する手巻きムーブメント1928MCは、厚さ4.3㎜とメゾンの中でも最も薄いクロノグラフ・キャリバー。ブルースティール製のアップルハンド、文字盤四隅の三角形モチーフなどは、1998年に「コレクションプリヴェ カルティエ パリ」から発表した「トーチュ」のクロノグラフから受け継ぐ意匠。
サテン仕上げのアンセラサイト グレーダイアルとSSケースの質感で、非常にソリッドな印象。6時位置にさり気なくセットされているのは秒針ではなく、もう一つの時間帯。こちらのモデルは、第二時間帯表示をスッキリとまとめたデュアルタイムモデルだ。アクティブな旅のパートナーに最適なモデルと言えるだろう。
お問い合わせ:カルティエ公式サイト
Parmigiani Fleurier パルミジャーニ・フルリエの2024新作
時計愛好家には、ちょっと懐かしいパルミジャーニ・フルリエの名作。コインエッジが特徴の「トリック」から久々の新作が登場だ。1996年に誕生したトリックだが、こちらの新作は2006年以来のモデルチェンジ。トリックは、シンプルでありながらも非常に贅沢な素材使いが、かねてからのルール。この新作でもムーブメントとダイアル、そして時分針からインデックスまで、全てゴールド製で統一されている(ケースの素材は写真のプラチナとゴールドがある)。グレイン仕上げのダイアルも、非常に表情豊か。
同じくトリック・コレクションからの新作。一体型のスプリットセコンド・クロノグラフ・ムーブメントを搭載したハイエンドモデルだ。やはりこちらのムーブメントも希少なゴールド製。3万6000振動というハイビートで10分の1秒精度、そして65時間のパワーリザーブを備えている。ダブルコラムホイールのダイナミックな動きも、時計好きには堪らないポイント。
お問い合わせ:パルミジャーニ・フルリエ公式サイト
BELL & ROSS ベル&ロスの2024新作
ベル&ロスの新定番として確立されつつある「BR 05」からは、ブラックのフルセラミックモデルが誕生。ブレスレットまで、セラミックで統一。基本仕様は、既存のBR 05と変わりはないが、ケースサイズが40㎜→41㎜に、微妙に大きくなっているのがポイント。
同じくBR 05に追加されたブラックセラミックケースのスケルトンダイアル仕様。ご覧の通り、針とインデックスに、暗闇で強烈な光を放つC5スーパールミノバ®️を施す「ラム仕様」だ。ラム仕様は限定モデルとなり、こちらは世界限定500本。スケルトンダイアルとの相性もバッチリだ。
お問い合わせ:ベル&ロス公式サイト
ORIS オリスの2024新作
オリスのアクイスに馴染みのあるファンであれば、「ん、どこが変わった?」と言いたくなるのも、ごもっとも。でもよく見れば、実は大きく進化している。デイト表示の背景色が、ダイアルと同色のブルーに(以前は黒)。ラグの傾斜が、よりフィット感の高い形状に。ブレスレットがバックルに向かい、より細く……などなど、実用を意識した「誠実改良」が実施されている。
時計業界における「サステナ」活動の先駆者であるオリス。こちらのアクイスのダイアルに使われているのは、廃棄プラスチックをアップサイクルしたもの。ひとつとして同じ模様はなく、その偶然の産物は、まさにアート。これまでアップサイクルダイアルは、限定モデルとなるケースが多かったが、こちらはレギュラーモデルとなる。
お問い合わせ:オリス公式サイト
※掲載されている商品の価格は、諸事情により変更されることがあります。
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取材・文/市塚忠義