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2024.07.12
視覚の限界を超えたロケットへのコダワリ!? オメガ スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号「動画で魅せる時計図鑑」
9時位置スモセコのアポロ サターンⅤの“USA”ロゴが見えますか?
オメガ「スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」
近年、民間人の間でますます宇宙旅行の気運が高まっている。イーロン・マスク氏の「スペースX」や前澤友作氏の例を挙げるまでもなく、それらはまだ夢の途上とはいえ、近い将来、一般人が月旅行を気軽に楽しめる時代がやってくるのは間違いない。
さて、時計において「月」といえば、オメガの“ムーンウォッチ”=スピードマスターを置いて他にはない。同社は2018年、アポロ計画50周年を記念して「スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」を発表したが、その人気作が今年、装いも新たに帰ってきた。
新作でまず注目したいのは、自社開発の新キャリバー3869の搭載だ。オメガが誇るコーアクシャル脱進機を採用したこの手巻きキャリバーは、マスター クロノメーターを取得し、1万5000ガウスの超高耐磁性能を実現。そのブラック仕上げのメインプレートおよびブリッジにレーザー加工で月の表層模様を刻み込み、文字盤側からは地球から見える月面、裏側からは月面のダークサイドと、2つの異なるデザインをセット。前作よりさらに精緻なレーザー加工と仕上げを可能にしたことで、いっそうリアルで立体的なエングレービングデザインが味わえるようになった。
そして、もうひとつの目玉が9時位置のスモールセコンドにある。こちらにはNASAの有名なロケット「サターンⅤ(ファイブ)」を再現した秒針をセット。軽量・硬質なグレード5チタンを使用したこのロケット型秒針は、レーザー加工で精密に成形され、よく見ると細かい“USA”のロゴマークまでしっかり再現されているのだ。
基本デザインを踏襲しながら、ディテールや洗練度がよりグレードアップした新型「スピードマスター ダークサイド オブ ザ ムーン アポロ8号」。シリーズの伝統を継承しつつ、次世代の宇宙旅行の気運にふさわしい1本となる。
文字盤9時位置の秒針は、NASAのサターンⅤロケットをグレード5チタン素材で作り上げたこだわりのデザイン。肉眼では見づらいが“USA”などの表記まで精巧に再現されている。
陽極酸化アルミニウム製のブラック文字盤に、回転レーザー加工により月の表面の意匠を3D構造で巧みに再現。各インデックス&針には暗闇でグリーンに光るスーパールミノバが施され視認性も抜群だ。
シースルーバックから見渡せる時計の裏面では、ブリッジに裏側まで行った宇宙飛行士だけが見ることのできる“ダークサイド=月の裏側”を再現した。新キャリバー3869の輪列などと美しいコントラストを描く。
〈ブランド解説〉
1848年、ラ・ショー・ド・フォンで創業したスイス屈指の名門時計ブランド。1950年代に人類史上初の月面着陸に携行された“生ける伝説”スピードマスターシリーズを発表し、以降、“ムーンウォッチ”の愛称で人々に愛され続ける。1999年に時計メーカーとして初めて「コーアクシャル脱進機」の量産化に成功したほか、近年はスイス連邦計量・認定局(METAS)による「マスター クロノメーター」を取得するなど、ムーブメントの技術開発力においても時計業界をリードする。
お問い合わせ:オメガ公式サイト
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写真・動画撮影/岸田克法
文/岡田隆奈
動画編集/中村重樹(時計Begin編集部)