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2024.07.25
ルイ・エラールとアラン・シルベスタインのコラボに新作
毎日、元気をもらえる“スマイル”なデイ・デイト
スイスで行われていた世界最大の時計見本市、バーゼルワールドがまだ元気で盛り上がりを見せていた頃、毎年ブースを訪れるのがとても楽しみだったブランドがある。それがアラン・シルベスタインだ。
見るからに個性的ないでたち。往年の時計ファンなら「チャーミングなひげのおじさん」で覚えている人も多いだろう。彼の明るい人柄もそうだが、常識にとらわれない時計のデザインは多くの人を惹きつける魅力があった。
フランスの奇才として知られるアラン・シルベスタインを、時計の「デザイナー」だと思っている人がいるかもしれないが、彼は歴とした時計師である。経歴は異色。パリでインテリア設計者としてキャリアをスタートさせた彼は、1980年代末にフランスのブザンソンで時計師に転身。機械式時計が消滅すると思われていた時に、自身の会社を設立した。
見るものを元気にするアラン・シルベスタインの腕時計。2012年にブランドがクローズドした時、色彩豊かな、あのポップな腕時計がもう見られなくなるのかと嘆いたファンも多かったはず。そんなアラン・シルベスタインの作品が、また見られる日が来るとは。
それを実現したのが、スイスのジュラ山脈を拠点とするルイ・エラール。現在CEOのマニュエル・エムシュもまた、時計界では有名な人物だ。ジャケ・ドローやロマン・ジェロームで辣腕を振るった彼は、新しい新天地でアラン・シルベスタインとのコラボレーションモデルを発表した。
その最新作となるのが、写真の「スマイル デイ/デイト ルイ・エラール X アラン・シルベスタイン グレイ」である。最大の特徴は“スマイル”。モデル名からもわかるようにデイ/デイト表示の腕時計なのだが、通常の“デイ”の代わりに7種類の”Emoji(絵文字)“が小窓から顔を出す。
「まだ月曜日か……」「もう金曜日なの!?」。疲れた大人が、曜日表示を見て思うのは、せいぜいそんなところだ。この限定コラボモデルの「スマイル・デイ」は、毎日の活力をちょっとサポートしてくれる、ラッキーアイテムのような存在。
もちろん、高級時計としの完成度も非常に高い。ケースは、マット仕上げのグレード2チタンと、ポリッシュ仕上げのグレード5チタンのコンビネーション。アーチ状のバーによって丸いケースを挟むようなデザインになっており、バーが繋がるラグは可動式となっているので、フィット感も申し分ない。
ダイアルに目を向ければ、もうそこは完全にアラン・シルベスタインの世界。先端が三角の丸い時針(レッド)、矢印型の分針(ブルー)、波型の秒針(イエロー)が、ダイナミックに時刻を刻む。笑顔になれるコラボモデルは、世界限定178本。販売はISHIDA表参道(℡03-5785-3600)での店舗限定発売となる。
商品の問い合わせ:ルイ・エラール公式サイト
文・構成/市塚忠義