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2024.08.21
【GMT】基本機能おさらい解説vol.6「動画で魅せる時計図鑑」
3つの時間帯の同時表示が可能な高機能GMT
【GMT】
チューダー ブラックベイ GMT
GMT針と回転ベゼルで時間を表示
文字盤に時分針とは異なる針を擁し、2つ以上の国の時刻を同時に表示できる「GMT」。海外旅行や出張で海外に行く機会が多い人に非常に便利な機能だ。しかし、意外とその正式な使い方は知られていない。そこで今回は、バーガンディ&ブルーの“ペプシ”仕様の回転ベゼルを備え、3つの時間帯までの表示が可能なチューダー「ブラックベイ GMT」で、その使い方を解説してみたい。
まずGMT機能に使用する装備は、通常の時分針以外に、24時間で文字盤を1周するGMT専用針、そして24時間表示の両方向回転ベゼルだ。第2時間帯を表示する場合、基本ルールとして、GMT針を自国の時間(ホームタイム)、時分針を現地時間(ローカルタイム)に合わせる。また、ねじ込み式のリューズは2段階に引ける設定となり、2段引きの状態で時針・分針・GMT針のすべてが連動して動き、1段引きでは時針のみが1時間単位で動く。
24時間表示の両方向回転ベゼルはバーガンディ&ブルーの2トーン。バーガンディが昼、ブルーが夜を示すデイ/ナイト仕様となり、これを操作することで第3時間帯表示が可能に。
1969年に初登場し、チューダーダイバーズの象徴となった“スノーフレーク”型のGMT針。これが短針と連動して24時間で1周することにより、ホームタイムの「時」を表示する。
防水性を高めるねじ込み式リューズ。1段引きすると時針が単独稼働でき、ローカルタイムの設定が可能に。また、2段引きするとすべての針が連動して動き、時刻合わせが行える。
例えば東京を出発して米国ロサンゼルスに到着したとする。到着時に東京の時刻が19時とすると、ロサンゼルスとの時差はマイナス16時間なので午前3時。したがってリューズを一段引きして時針を16時間ぶん戻す。すると、GMT針は東京の19時を示したまま、時針はロサンゼルスの午前3時を表示(分針は両国共通)。これで第2時間帯の設定は完了となる。さらにもう1か国、スイス・ジュネーブの時刻が知りたい場合は、東京との時差がマイナス7時間なので、今度は回転ベゼルを右方向に操作して7時間ぶん戻す。するとGMT針がベゼル上で示す時刻は昼の12時。これで3つの時刻が同時に表示されることに。
このチューダー「ブラックベイ GMT」の最大のポイントは、リューズの1段引きで時針が単独稼働できること。これによって第2時間帯の設定が手早くスムーズに行えるのだ。この便利なGMT機能をフル活用して海外旅行や出張を快適に過ごしてみてはいかが?
〈ブランド解説〉
チューダーの起源は1926年まで遡り、この年ロレックスの創業者であるハンス・ウイルスドルフの代理で、スイスの腕時計メーカーが「チューダー(The Tudor)」を初登録。1946年にウイルスドルフ自身がモントル チューダー SAを設立した。その後、1969年に発表した同社ダイバーズウォッチの“スノーフレーク”針が象徴となり、近年はブラックベイ、ベラゴス、グラマー、1926といった人気コレクションを展開。2015年に高品質な自社製キャリバーを開発し、これらにも搭載されている。
お問い合わせ:チューダー公式サイト
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写真・動画撮影/岸田克法
文/岡田隆奈
動画編集/中村重樹(時計Begin編集部)