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2024.08.24
懐かしくてやさしい光のニキシー管表示! でも最新技術の塊!? ゲルフマン IN-16 ニキシー「動画で魅せる時計図鑑」
天才エンジニアが作るニキシー管ウォッチ
ゲルフマン IN-16 ニキシー
ニキシー管についてご存知だろうか? 1980年代に製造された真空管の一種であり、当時のコンピューターや、ロケット開発などにも使用されていた電子パーツで、現在は製造はされていない。そんな希少なパーツを使った時計がこちらのニキシー管時計である。
ちなみに現在の人気時計の主流といえば優れた技術と精緻な仕上げが魅力の高級機械式時計と、コミュニケーション&フィットネスなどのスマートウォッチに二極化している。
そのどっちでもない独特のデザイン、表示機能で時計業界に新風を吹き込んだのが、2014年に創業したスイスウォッチブランドの「ゲルフマン」だ。
7年におよぶ開発を経て誕生した第1作目「IN-16 ニキシー」を見てほしい。左右2つのチューブに収納されているのは、創業者のイリヤ・ゲルフマン氏が収集した1980年代製の“ニキシー管”という真空管。ボタンを押すか、または腕を振ると、これらがやわらかなオレンジ色に光って、時・分・日付・月などを表示するデジタル時計なのだ。まさに個性あふれるレトロフューチャースタイルである。
一方、ただレトロなだけではなく、チューブの下にはLEDライトを備え、ブルーやグリーンといった多彩なカラーで時計を芸術的に演出。表示スタイルも通常のクラシックモードと、数字が高速で切り替わるフラッシュモードから選べる。さらにPCなどに接続することでそれらの設定が簡単にできるうえ、充電やバッテリーチェックも可能に。
個性的でレトロフューチャーな外観に、最新テクノロジーを秘めたデジタル時計。年内には第2作目となるニューモデルも登場予定とのこと。遊び心あふれる新世代のスイスウォッチを手に入れて、人に差をつけてみるのも楽しいかも!?
ブランドの創業者であるイリヤ・ゲルフマン氏は、アンティーク業界から時計製造・販売まで世界各国で経験を積んできた人物。また、世界屈指の時計コレクターとしても知られる。
ゲルフマンのファーストモデル「IN-16 ニキシー」は、世界限定999本でのリリース。限定生産の証となるシリアルナンバーがケースサイドにエングレービングされている。
本作の肝となる「ニキシー管」は1950年代に開発され、'80年代頃まで生産されたもの。そのデッドストック品をゲルフマン氏が収集したことが、今回のモデルの誕生につながった。
上はPCと接続した際の表示画面。時計のバッテリーの充電残量、使用時間・回数などが表示されるほか、ここで発光カラーやクラシック/フラッシュモードの切り替えも行える。
〈ブランド解説〉
2014年に創業したスイス時計ブランド。創業者イリヤ・ゲルフマンは時計業界のさまざまな分野に精通した人物で、世界各国で積んだ経験を活かし、2022年に第1号モデル「IN-16 ニキシー」の限定バージョンを発表。ジュネーブ時計グランプリの「プティ エギーユ」部門にノミネートされた。第1号モデルは翌年、ジュネーブで開催されたオークションにて、予想額の3倍となる2万1000スイスフラン(約350万円)で落札。そして今年、満を持して「IN-16 ニキシー」が一般発売された。
お問い合わせ:ゲルフマン公式サイト
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写真・動画撮影/岸田克法
文/岡田隆奈
動画編集/中村重樹(時計Begin編集部)