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2024.08.29
オリスが考える子どものための大人の時計
子どもが笑顔を取り戻す、手書きフォントの限定モデル
増え続ける子どもの貧困問題などを「世界のどこかで」と他人事として片付けている大人が、日本にはまだいるのだろうか。日本においても緊急に解決しなければならない重要案件であることは、良識のある人なら知っているだろう。そんな子どもをとりまく環境が、特に深刻なのがフランス。現在40万人以上の子どもが危機にさらされていると裁判所に判断され、さまざまな形で保護を必要としている。
かねてから環境問題や社会問題と誠意を持って向き合ってきたオリスは、こうした子どもの問題を解決すべく、1本の時計を発表した。それが写真の時計「LFPリミテッドエディション」である。この限定モデルには、3つのメンバーが協力している。フランスのプロサッカーリーグLFP、子どものためのチャリティ団体CNAPE、そしてオリス。
LFPはヨーロッパでも最も社会貢献に力を入れているサッカーリーグ。リーグに所属するチームは、2500の団体を支援している。そのうちのひとつが、チャリティーパートナーであるフランスの全国児童保護連盟協会CNAPEだ。この2つの団体とオリスが手を組み、子どものためのサッカー大会「子ども擁護トーナメント」をプロモートする特別な時計を発売する。
限定モデルのベースとなっているのは、オリスの人気モデル「ダイバーズ65」。しかし、ダイアルの12時位置には、いつもと違うオリスのロゴが。子どもの手書き文字のような特別なフォントが採用されている。またダイバーズウォッチであることを強調する、防水機能を示す文字もカラフルに。これはCNAPEが子どものサッカー大会で使用する「子どもの擁護者」という意味のロゴと同じレインボーカラーだ。
文字盤の深いブルーは、国連SDGsの17番目の目標「パートナーシップで目標を達成しよう」の色を表している。そしてケースバックには、“Les Defeneurs de l’ Enfance(子どもの擁護者)”の文字が刻まれ、限定モデルであることを示すシリアルナンバーが入る。。またこの時計は「HelloAsso」というプラットフォームで大会チケットを購入した10名に当たる懸賞品にもなっており、チケット販売利益はCNAPEの活動資金となる。
つらい経験があっても、スポーツを通して本来の自分を取り戻したり、自分の居場所を確立できる子どもは多い。どんな環境に置かれた子どもであっても、活躍できるステージを用意するのは、世界に共通する大人の仕事である。
商品の問い合わせ/オリス公式サイト
文・構成/市塚忠義