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2024.09.13
日本とスイスの思いを込めた藍色の「ロレアート」
sponsored by GIRARD-PERREGAUX
ジラール・ペルゴから2つの日本限定モデルが誕生
ロイヤルブルーやサムライブルー、そして最近の時計業界のトレンドで言えばアイスブルー等々。空のような淡い水色から、深海のネイビーまで、我々の生活とも深い関わりを持つ「青」は、特別な思いを込めて言葉にされてきた。
1791年に創業したスイスの名門中の名門、ジラール・ペルゴが選んだブルーは「藍色」。新たに発表された2つの希少な日本限定モデルでは、日本伝統の藍染めにみる美しい青が表現されている。
スイスの時計ブランドが日本限定モデルをリリースするのは珍しいことではないが、ジラール・ペルゴほど日本と親密な関わりを持つブランドはない。日本に最初に上陸したスイスの時計ブランドは、ジラール・ペルゴなのだから。
ジラール・ペルゴの代名詞、スリーブリッジを発明したコンスタン・ジラールの義理の弟にあたるフランソワ・ペルゴは、1860年に横浜にオフィスを開設。数年後に日本とスイスの間で「修好通商条約」が結ばれたことからも、フランソワ・ペルゴの勇敢な行動によって日本とスイスの距離が縮まったことは、間違いない。
今年は、日本とスイスの国交樹立160周年。藍色ダイアルを採用した2つの限定モデルは、この記念すべき節目を祝い発表された。ベースに選ばれたのは、ジラール・ペルゴの人気モデル「ロレアート」。それでは、2つの限定モデルの特徴を見ていこう。
1つ目の日本限定ロレアートは、3針モデルの「ロレアート 藍色 ジャパンリミテッド エディション」。トノーフォルムのケースにラウンド型の台座、さらに八角形のベゼルを組み合わせた外観は、1975年オリジナルモデルからの意匠だ。
ラグジュアリースポーツウォッチの先駆となった初代譲りのSSケースに、藍色のダイアルが組み合わされている。ダイアルのベースになっているのはサンレイモチーフのギョーシェ仕上げを施したシルバーディスク。それをグラン・フー エナメルで閉じ込めるという職人技が発揮されている。
グラン・フー エナメルのダイアルは約800度の炉で焼成するが、取り出すタイミングによって色が変わってしまう。ジラール・ペルゴは日本限定モデルの深みのある藍色ダイアルを実現するために、焼いては冷却し、また焼成の工程を5回から10回繰り返すという。
完成した藍色のグラン・フー エナメルダイアルには息を飲むような美しい光沢が宿っている。それだけではない。下の繊細なギョーシェパターンが、その立体的な凹凸によってグラン・フー エナメルダイアルの透明感をさらに際立たせているのだ。グラン・フー エナメルダイアルの製作には膨大な時間を要するが、一度完成した色味は何年経っても色褪せることはなく、その美しさは生涯約束される。
2つ目の限定ロレアートは「ロレアート クロノグラフ 藍色 ジャパンリミテッド エディション」。ロレアートのクロノグラフは品薄状態が続いている人気モデルだ。ケースサイズは、3針モデルと同じ42㎜。しかしこちらのクロノグラフはグレード5のチタン製を採用しており、非常に軽く仕上がっている。
搭載されているムーブメントは、ジラール・ペルゴが誇る小型のクロノグラフ・キャリバー、GP3300。419個ものパーツで構成されているが、ムーブメントの直径は26.2㎜、厚さは3.2㎜しかない。昨今の小型化トレンドで各社からニーズの高まっている傑作キャリバーだが、ジラール・ペルゴはこうした小型クロノグラフ・ムーブメントを自社で製造できる数少ない時計ブランドである。
ダイアルはやはり、藍色に。3針モデルは同心円状のギョーシェなのに対し、こちらのクロノグラフは小さいピラミッドが規則的に並ぶクル・ド・パリ装飾。ロレアートの伝統的なダイアル装飾を採用している。
横3つ目のカウンターは、サークル模様の入ったフラットなブラックを採用。藍色とメリハリをつける一方で、計器類の視認性を配慮している。5分刻みのバーインデックスをダイアル外周のフリンジ部分に取り付けて浮いているように見せているのも、この時計の奥行き感に貢献している。
日本人の誇りと、スイス高級時計の歴史がつまった2つの限定モデルは、どちらも100本のみの製造。国内のジラール・ペルゴ正規販売店で展開される。
問い合わせ/ジラール・ペルゴ公式サイト ジラール・ペルゴ正規販売店
文・構成/市塚忠義
写真/小澤達也(Studio Mug)
スタイリング/宮崎 司