2025.02.28

ドイツ「ツェッペリン」の日本限定クロノにブレス誕生!

ボンベダイアルとドーム風防を引き立てる3連

「100周年記念シリーズ 日本限定クロノグラフ ブレスレット」。8894M-1。クオーツ。径42㎜。SSケース&ブレスレット。日本限定モデル。9万9000円。

機械式時計の王国として真っ先に名前が上がるスイス、そしてドイツ。そのドイツで有名な時計生産地といえばグラスヒュッテだが、一方で、ドイツのド真ん中に位置し、精密機械工学が進んでいるエリアとして「欧州のシリコンバレー」と言われているのが、テューリンゲン州だ。そこに製造拠点を持つドイツ時計ブランドが、「ツェッペリン」である。

左がホワイトダイアルの8894M-1、右がブラックダイアルの8894M-2。各9万9000円。

創業は、1987年。ブランド名は、フェルディナンド・グラーフ・フォン・ツェッペリン伯爵らによって開発された硬式飛行船、通称「ツェッペリン号」から。空の芸術と称されたエレガントな飛行船のスタイルは、腕時計の丸みを持たせたフォルムにいかされている。

ぷっくりと膨らんだガラス風防、縁に向かってカーブするボンベダイアルなど、レトロでありながらどこか優雅な曲線がツェッペリンの腕時計を象徴するものだが、中でも人気が高いのが、これらのデザインにパイロットウォッチを思わせるクロノグラフを組み合わせたモデルだ。

今回紹介する新作は、「ツェッペリン号」の生誕100周年を記念した「100周年シリーズ」の日本限定モデルに新たに加わったメタルブレスレットタイプ。「100周年シリーズ」のクオーツクロノグラフではこれまで、ミラネーゼタイプのメタルブレスレットは存在したが、今回採用されたのは3連タイプ。一つ一つのコマは丸みを帯びており、これが全体のフォルムと見事にフィットしている。

またブレスレットは、ヘアライン仕上げとポリッシュ仕上げを巧みに使い分けていているうえ、コマの可動域が大きいのでフィット感も抜群。実用性に優れた待望の1本が完成したというわけだ。

なお、展開されるダイアルは、ホワイトとブラックの2種。タキメーターが刻まれるベゼルは、ホワイトダイアルにはメタル、ブラックダイアルにはブラックと仕様を変えるなど、ドイツブランドらしい細かい気配りが随所にいかされている。

問い合わせ/ツェッペリン公式サイト

文・構成/市塚忠義