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2025.06.17
サンドカラーのIWC「モハーヴェ・デザート」シリーズに、 最もシンプルで、最も小さな新モデルが登場
ワントーンでまとめたケースとストラップ

「パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・ トップガン・モハーヴェ・デザート」。自動巻き。ケース径41㎜。ケース厚11.4㎜。セラミックケース。布製インレイ付きベージュのラバーストラップ(チタニウムのピンバックル)。10気圧防水。127万2700円。
IWCのカラーセラミックモデルといえば、2022年に誕生した真っ白いケースが特徴の「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン “レイク・タホ”」を思い浮かべる人が多いだろう。発売してから長らく品薄状態が続いた超人気モデルである。
この“レイク・タホ”より前に、IWCにおけるカラーセラミックを定着させた功労者が、「モハーヴェ・デザート」シリーズである。アメリカ南西部のカルフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州にまたがるモハーヴェ砂漠、そして米国海軍パイロットのフライトスーツの色からインスピレーションを受けたサンドカラーのセラミックケース。この色合いに心弾ませた時計ファンは、少なくないだろう。
「モハーヴェ・デザート」シリーズの最初の1本目は、2019年に発表されたケース径44.5㎜のクロノグラフ、「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン“モハーヴェ・デザート”」である。世界限定500本のモデルは、瞬く間に完売した。
この成功を受けて続いた第二弾が、2021年に誕生したビッグ・パイロット・ウォッチの2本。「ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン “モハーヴェ・デザート”」と、「ビッグ・パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・トップガン “モハーヴェ・デザート”」である。限定数は前者が250本、後者は150本。いずれも入荷前に、すでに完売が決まっていた。
ここまで紹介した3本は、いずれも存在感のある大型ケースを採用していた。第一弾のクロノグラフは直径44.5㎜、第二弾の2本は直径46㎜というビッグケースだった。カリスマ的な人気を誇ると同時に、「もう少し小さければ……」との声が多かったのも事実。そこで誕生した第三弾が、2023年に誕生したケース径41㎜のクロノグラフ「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 トップガン “モハーヴェ・デザート”」である。
より多くのファンに訴求すべく、この第三弾から限定数のしばりがなくなり、レギュラー化。現行モデルとして、現在も購入することが可能である。
さて、今回紹介するのは、“モハーヴェ・デザート”の最新モデルとなる第4弾。シリーズ史上、最も小さいケースを採用した「パイロット・ウォッチ・オートマティック 41・ トップガン・モハーヴェ・デザート」である。41㎜というサイズは、前のクロノグラフと同じでは? と突っ込みたくなる人がいるかもしれないが、厳密にいうと以前のクロノグラフは41.9㎜。こちらの最新3針モハーヴェ・デザートは、ピッタリ41㎜なのである。
また機能面においても、モハーヴェ・デザート史上、最もシンプルなモデルと言って良いだろう。これまでのパーペチュアルカレンダーやクロノグラフ、また7デイズのパワーリザーブ表示に比べると、ダイアルにあるのは3針とデイト表示のみ。
搭載されるムーブメントは、マークXXシリーズと同じ32110系(Cal.32112)。パワーリザーブ約120時間というスタミナが自慢だ。いわゆる“マーク顔”のモハーヴェ・デザート、これこそみんなが待ち望んでいたモハーヴェ・デザートなのかもしれない。今回の新作も、限定ではなくレギュラーモデル。ちょっとじっくり考える時間は、ありそうだ。
問い合わせ/IWC公式サイト
文・構成/市塚忠義